オール電化後悔してる?してない?昔の私に言いたい「やめとけ」って‼

住まい

我が家は長野県山間部の一軒家。
全国的にも晴天日が多いと言われる地域。
寒冷地ですが日当たり良好です。

そんな我が家、15年前にオール電化で家を建てました。
当時は電気料金が安く、かなりお得な気分でいたもんです♪

ですが、現在オール電化で家を建てた事をとても後悔しています。

今回はオール電化の後悔。
その理由とこれから家を建てたい人の参考になればと思い書きました。

オール電化で後悔、今なら言える「やめとけ」って…

これは我が家の感想です。
決してオール電化を批判する訳ではありません。

我が家はオール電化。
約15年前に新築した寒冷地の一戸建て。
太陽光発電は設置していません。

15年暮らしてみて、オール電化にしたことを本当に後悔しています。
理由は色々あります。
詳しく説明していきますね。

オール電化で後悔「電気代6万円超の悲劇」

2023年冬。
電気料金がこんなに上がるなんて夢にも思いませんでした‼

オール電化住宅なので、電気の無い暮らしが出来ません。
電力会社の言いなりです。

まだ確定していませんが、1月の電気料金が7万円を軽く超えそうです( ノД`)シクシク…。

2022年12月の料金が4.5万円。
料金のうち高かったのが「燃料費調整単価」

1月は更に上がり、1kWhあたり12.30円加算されます。

オール電化でない一般のプランと違い、我が家は燃料費調整額の上限がない‼
使った分だけ加算されていました。

あまりの電気料金の高さに、暖房のメインである蓄熱暖房器のスイッチを入れようかどうしようか?
悩んだ末、去年の使用量で仮に計算してみました。
本当に死にました(苦笑)

2021.12(蓄熱暖房ありの使用量) 2022.12(蓄熱暖房器なしの使用量)
2,360kWh 1,285kWh
燃料費調整単価 11円04銭kWh 燃料費調整単価 11円04kWh
+26,054円 +14,186円

給湯も合わせてなので、蓄熱暖房器だけのせいではありません。
ですが稼働すると約1,000kWhは上がるでしょう。

この使用量で燃料費調整単価を計算すると、それだけで約3万超え‼
とても稼働出来ないと判断しました。
この冬はお休み、稼働無しです。

オール電化の電気代が高い原因は燃料費調整額だけじゃない‼

オール電化の電気代が高い理由は燃料費調単価が上がっただけじゃないんです。

中部電力で例えると
オール電化割引(夜間運転機器に適⽤した各種割引)の廃止。
ナイトプラン(夜間)の料金引き上げ。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の引き上げ。

こんな事ならオール電化にしなければ良かった。
と後悔しっぱなしです。

新築当時の2008年の冬は、蓄熱暖房器をフルで稼働しても2.5万円を超えた事がありませんでした。
しばらくはオール電化の恩恵を受けていたのも事実です。

でもすぐに太陽光発電が流行り始め、そこから急激に高くなり始めました。

この太陽光発電によって「再生可能エネルギー発電促進賦課金」なるものまで付き始めました。
最初は100円/月単位だったものが、現在は4~5千円/月付いています。


節電に協力して使用量は前年を20%も削減しているのに‼
暖房器を稼働しなくても6万円を超えてしまう世界なのです。

もう絶対オール電化にはしません。

オール電化で後悔「災害時」

オール電化で困ったのが「停電」などの災害時。

過去、最高5時間停電の経験があります。
その時感じたのは「
気のみだと何も出来ない」です。
でも、夏場の台風の時期だったので暑さを我慢すれば何とかなりました。

これが冬場の停電や災害の場合どうしましょう。
暖を取る器具も無ければ、灯油などの買い置きも無い。
あるのは卓上カセットコンロくらいなんです。

石油ストーブを買ったらいいじゃない?
とも思いますよね?

電気を使わないストーブを買って
タンクを買って
灯油も買って
各部屋に1つづつ…必要!?

そう考えたら逆に高上り!?
大人しく電気料金払った方がいいかも…。
オフシーズンの保管場所どうする!?
使わなかったら古くなる灯油ってどうしたらいい!?

夫の一言「もったいないじゃん」
てな話になったのです。

他にも、オール電化あるある。
今回のように電気料金が高騰しても、オール電化は節電を邪魔する器具が山盛り。
便利な「自動オンオフ」の照明器具が至る所に。
通常の住宅より照明器具が過度についているんです(我が家だけか!?)。

消したくてもついちゃう足元灯は、暗くなると自動で点灯。
お洒落な埋め込み式なので外そうにも外せません。

便利な照明器具が節電を邪魔するんですよね。
そんな便利な照明も、停電時にはどれ1つ使えませんけどね~。

オール電化で後悔「火の無い暮らし」

オール電化で後悔したのは「火の無い暮らし」が案外不便だったです。

オール電化住宅
ライフラインの復旧は電気が一番早いし深夜電力はとにかくお得」とのセールストークに乗り。
子供も小さかったので、火を使わず生活出来るなら安心という魅力に負けて決断しました。

ですが、火を使わずに生活した結果。
子供たちがガス器具(火)で調理出来なくなっていたのです(笑)

子供が一人暮らしを始める際に見つけたアパートはガスコンロ。
そこで初めてガスコンロを使ったようですが、
使い方は分かるけど火加減や調理スピードが全く違うので戸惑っていました。

しかも、オール電化では揚げ物の飛び跳ねを抑えるために載せる「新聞紙」などの紙類。
うっかり乗せて燃やした事もあったようです(||゚Д゚)怖ァ…

調理器具を火元の近くに置いて焦がしてみたり。
鍋底を焦がしてみたり。

現在は慣れて何てことなく使ってますが、火の無い暮らしも良いような悪いような…と感じましたね。

他にも、炒め物の味は全く違いますよ。
火で調理した方がやはり美味しいんですよね。

オーブンもガスの方が断然良いです。
ここらへんもかなり後悔した所です。

オール電化で後悔「電化製品の寿命は持って10年」

快適に慣れてしまうのもオール電化の後悔ですね。

これはオール電化住宅だけではありませんが、電化製品は10年できちんと壊れていきます。

更にオール電化住宅だと最初に様々な設備や電化製品を付けてしまいがちなんです。
何でも電気に頼る設備ばかり…。

夏用にエアコンが至る所に付いている。
全館暖房に合わせて間取りが広々と作られている。
食洗機があるから洗った食器を置くスペースを最初から作っていない。
除湿機と乾燥機を完備しているので外の洗濯物を干すスペースが少ない。
全館空調なので止められない。
数え上げたらきりがない位(笑)

ちょっとしたことですが、電気ありきで造った家なので電気が無いと都合の悪い事が沢山出てきます。

「壊れたらもう使わなきゃいいじゃん‼」
確かにそうですよね。

でも、無くなると生活しずらくなるんです。
快適に慣れてしまうのもオール電化の後悔ですね。

オール電化プラン変更はお得!?

料金プランや電力会社を変えたらいいじゃない?
と思いますよね?
実は、私の周りで失敗する人続出なんですよね。

オール電化電力会社を変更してみたら!?

電力会社の変更、私はおすすめしません。

判断としては「現状維持」がお得‼
というより先が見通せないので、今移動するのは不安。
と判断を下しました。

2016年4月1日から低圧区分の家庭や商店などでも電力会社が選べるようになりましたよね。
その時に「携帯会社と一緒にするとお得!」など様々なキャンペーンで乗り換えた新電力。

でも実は、安い電気料金目当てで移動した人たちが、元の大手電力会社に戻ってきているんです。
これ私の周りで沢山いますよ。

確かに新電力は一時大手電力会社より安かったみたいです。
でも、大手電力会社ではプランによって上限がある「燃料費調整額」
新電力では上限がなく、更に割高で、今後も上がり続ける様子で。
皆慌てて大手電力会社に戻しています。

我が家も検討しましたが、中部電力のEライフプランはナイトタイムがかなり低価格
しかももう廃止されているお得なプラン。
万が一失敗したらもったいないんですもんね。

オール電化のプラン変更してみたら!?

プラン変更についてももちろん考えました。
Eライフプランは、従量電灯AやBと違い使った分だけ燃料費調整額が加算されます。

料金シュミレーションしてみると、現時点では加算されない「従量電灯B」の方が安くなりそうです。

ですが、夜間蓄熱式機器や深夜電気温水器を設置しているので、オール電化住宅はプランを変更してしまって大丈夫なのか⁉
燃料費調整額の見通しがつかないと、変えられないのが現状なのです。

現在無くなってしまったEライフプラン…。
思い切ってプラン変更相談してみるか💡
と、中部電力に電話してみました。

2016年3月31日で全電化住宅割引(オール電化割引)の新規加入の受付けは終了しています。

Eライフプランを一度変更すると元には戻せませんがそれでもよろしいですか?

今後、電気料金は下がりそうですか?
プラン変更した方が安いくなりそうですけど?

現時点では全く見通しがついていません。
一度プランを変更すると、戻せないのでお客様の判断にお任せします。

との事。
相談でもアドバイスでも何でもありませんでした(笑)

深夜電力を大量に使う我が家としては、実は未だ結論が出ず悩んでいるのです。
このまま高騰するのか?
政府の補助金がどれだけ影響してくるのか?
未定だから…。

燃料費調整単価が「-」の時は値引きがある。
反対に「+」の時は上限なく加算される

今後「-」に転じた場合どうしよう。
そんな時でもプランを戻す事は出来ません。
似たようなプランもありますが、Eライフプランより高額です。

まあ、今後電気料金が安くなることは無いかもしれませんけどね( ノД`)シクシク…

引用:中部電力

オール電化の電気代は4人家族だといくら!?

我が家は現在4人家族。
家電も普通の家庭と同じ位、特に贅沢なものは使っていませんよ。

2021年7月 2021年12月
蓄熱ON
2022年7月 2022年12月
蓄熱OFF
890kWh 2,360kWh 701kWh 1,285kWh
14,950円 29,770円 20,501円 45,832円
燃料費調整単価
-4円33銭
燃料費調整単価
-6円22銭
燃料費調整単価
2円77銭
燃料費調整単価
11円04銭
再エネ発電促進
3円36銭
再エネ発電促進
2円98銭
再エネ発電促進
3円45銭
再エネ発電促進
4円45銭

料金は単価が変わり変動しています。
4人家族の使用量として参考にしてみてくださいね。

普通の2階建で普通の広さ。
今月は蓄熱暖房器を入れずに60,000円超え。
蓄熱を稼働すると1,000kWhは軽く使うので、計算すると80,000円は軽く突破します。
考えただけでも寒気がします。

ニュースでは北海道の一般家庭で10万超えの所もあるようで…。
我が家もうっかり蓄熱式暖房器の電源入れたら、とんでもない請求がくる所でした💦

我が家の家電はこんな感じよ。

  • 蓄熱式暖房器(スティーベルの1番大きなサイズ)
  • LDKに200Vのエアコン 1台
  • 各部屋100Vのエアコン 3台
  • 冷蔵庫450L 1台
  • 洗濯機7㎏ 1台
  • 洗濯乾燥機 1台
  • オーブンレンジ1,000W 1台
  • 炊飯器5合炊き 1台
  • トースターやホームベーカリー、コーヒーメーカーなどの小物 ほどほどに
  • TV 4台
  • ゲーム機 ほどほどに

オール電化の今後は!?

我が家は脱オール電化を目指しています。
オール電化の旨味はもう無いと考えます。

それが正しいか間違いかは分かりません。
でも、ライフラインを1つにしてしまうと偏りが起きてしまうと学習させて頂きました。
電気・ガス・火と色々なものがあったほうが暮らし易そうです。

我が家はまず初めに、暖房・調理用に薪ストーブを導入予定。

薪って高いんじゃないの…?
そんな声も沢山聞きます。
これも事実です。

でも、田舎の我が家は無料で薪が手に入ります。
農家の果樹の剪定省きや山の手入れで不要になった木を無料で配ってくれます。
問題は薪割りの労力ですが、電気料金に比べたらなんてことないです‼

今後電気料金が下がらない、灯油料金も下がらない。
そうなると寒冷地の冬を乗り切るには薪ストーブが狙い目です♪

ストーブの上で調理も出来る。
田舎なので薪は沢山ある。
体力が勝負だけど今なら何とかなる。
ついでに補助金も少し出る。

来年は薪ストーブで暖かい冬を過ごすのが夢ですね。
その次はガスレンジにリフォームも考えていますよ。

オール電化後悔してる!?してない!?昔の私に言いたい「やめとけ」と‼のまとめ

国が進めたオール電化。
太陽光パネルが増えるたび、私たちの負担金も増えていきます。

我が家はオール電化をものすごい後悔しています。
まんまと乗せられてしまったものです。
今後電気料金が昔の水準まで戻る事が無い限り、ずっと後悔します。

冒頭でも言った通り、オール電化が悪いというよりは
地域や住人で向き不向きがあると言う事です。
我が家は全く向いていませんでした。

暖かい地域ならば水温も高いから給湯器の電力も少なくて済む。
これは暖房も一緒。

我が家は寒冷地なので、水温も低いし気温も低い。
電気料金が安い昔はかなりお得な住宅でしたが、今は本当に燃費の悪い住宅です。

調理器具も使えるものと使えないものがあって、最初は全部買い換えました。
しかも、オール電化対応で購入しても失敗するケースも多い。

熱伝導率が超悪いものがあり、そういった鍋はものすごく電力が必要で
「この鍋使うとブレーカーが飛ぶ」そんな鍋も存在します。

暖かな地域で、小さなコンパクト住宅。
昼間は誰も家に居ない。
そんな家庭にはとっても向いているオール電化。
我が家には全然むいてなかったのが残念でなりません。


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