最近着物リメイクにはまってます。
古い着物をほどいて、自宅クリーニングしてアイロンをかけて製作する。
結構な手間ですが、正絹の気持ちよい手触りが好きすぎてリメイクして愛用しています。
ここで問題発生!
作っても買っても、一番の悩みって洗濯方法じゃないですか?
ただでさえ着物を自宅で洗うのが難しいのに、着物リメイク製品は洗濯可能なのかしら…。
そこで今回は、着物リメイク製品の洗い方をご紹介しますね。
着物リメイク正絹着物の洗濯方法は?
着物のリメイク衣類は自宅で洗濯出来ます。
- 色落ち
- 縮み
- シワ
この3つに気を付ければ、比較的何でも洗濯可能なんです。
一度洗濯すれば色落ちするものはするし縮むものは縮みます。
色落ちはどんどんしていきますが縮みはストップします。
着物には様々な素材があります。
絹・木綿・麻・ウール・化学繊維
色々ありますが、化学繊維以外は扱い方はほぼ一緒なんです。
慣れてしまえばじゃぶじゃぶ洗えます(笑)
そんなに難しくないんですよ♪
着物リメイク「正絹」の洗濯方法
基本は手洗い。
ですが、素材によりますが洗濯機でも洗濯可能。
私はワンピースなどのおしゃれ着は丁寧に手洗いしますが、部屋着としてリメイクしたワイドパンツなんかは洗濯機でガンガン洗います。
正絹は洗濯するたびに生地が柔らかくなり、リメイク品としては使いやすくなっていきます。
洗剤は中性洗剤。
と言うとややこしいので「おしゃれ着洗い」の洗剤がおすすめ。
仕上げに「リンス」を使うとシワになりにくく、goodなんです‼
洗い方☟
- 色落ちすることもあるので他の物とは一緒に洗わない
- 洗い桶にぬるま湯(冷たいと感じない程度でOK)を洗濯物がつかる程度ため、おしゃれ着洗剤(表示に従った分量)を入れてよく混ぜる
- 裏返ししたリメイク製品を入れる
- 優しく押し洗いする(色落ちするのものはサッとくぐらす程度でOK)
- 汚れがひどい場合のみ、押し洗い後【5分】ほど放置(色落ちするものは放置しない)
- ぬるま湯を2~3回入れかえながら、泡がなくなるまで揺さぶるようにすすぐ
- ぬるま湯にリンスをワンプッシュしてよく混ぜ、浸す(色落ちするものはしないでOK)、シワが残りそうな場合【10分程度】浸すと効果的
- 軽くしぼり水が垂れるままで良いので、そのまま日陰干し(脱水機を使うとシワシワになるのでNG)
- 干すときは洗濯バサミなどでつままず、可能であれば平らに干すと型崩れしません
絹(シルク)の原料はカイコの繭。
実は頭髪と同じタンパク質が含まれているの。
洗剤としてシャンプーを使う事もあるけれど、正絹の場合はおしゃれ着洗剤がおすすめよ。
仕上げにリンス(コンディショナー)を使用するとツルツル滑らかな仕上がりに。
シワ防止にもなるのでおすすめよ。
正絹と絹の違いとは!?
正絹と絹(シルク)は違います。
ベースは一緒ですが明確な違いがあるのです。
簡単に言えば、正絹は「天然の絹から出来ている」
絹(シルク)は「加工された絹から出来ている」
ですね。
繭から紡いだ「絹糸」本来の太い糸や細い糸、色合い等選別せずに、そのままの天然糸で出来ているものを正絹と呼びます。
正絹は、繭を紡いだそのまんまを生地にしているのです。
逆に、加工されたという言い方はちょっと適切かわかりませんが…。
絹(シルク)特有のしっとりすべすべ質感を出すために、絹糸の太さや色を均一にして、一定の水準に仕上げてあるのが絹(シルク)なのです。
絹糸を選別して「良い糸」を集めて生地にする。
当然高級、高価になりるのもうなずけますね。
着物リメイク「紬」「ちりめん」「絞り」の洗濯方法
正絹の着物ならば洗濯方法は一緒です。
ですが、生地ごとに注意点があるのでご紹介しておきますね。
着物リメイク「紬」の洗濯注意点
紬は紬糸で織られた絹織物です。
絹糸に撚り(ひねったりねじったり)をかけて丈夫に仕上げた糸を、染料で染めてから織物にしたのが「紬(つむぎ)」なのです。
洗濯方法は正絹と同様。
手洗いでおしゃれ着洗剤を使い、固くしぼらず水が垂れるまま陰干しが鉄則です。
糸を作る段階で何度も水洗いしてるケースが多く、洗濯しても比較的生地の縮みや色落ち少ないのも特徴。
洗濯の失敗が一番少ない生地と言われています。
ですが、紬には様々な種類があります。
色の濃いものは色落ちしやすいです。
他にも草木染などは色落ちしやすかったりします。
水ジミになりやすいものは注意しましょう。
着物リメイク「ちりめん」の洗濯注意点
ちりめんは表面に細かい「しぼ」のある絹製品です。
絹糸に撚り(ひねったりねじったり)をかけた時に出来る凸凹の糸を、交互に織り込んで平織して出来た生地。
ちりめんの注意点、一度も洗った事がない絹素材のちりめんは洗濯すると縮みます。
数㎝単位で縮み、びっくりする事も。
一度洗濯して縮んだちりめんならば、それ以上縮む事はあまりないので自宅で洗濯可能です。
洗濯方法は正絹と同様。
一度でも洗った事があるのか不明な時は、自宅で洗う場合気を付けたほうが良いですね。
リメイク製品ならば、一度は洗った事がありそうですが…。
素人で判断出来ないのがちりめんなのです。
着物リメイク「絞り」の洗濯方法
絞りは凸凹した模様と質感が特徴的な絹織物。
染技法の1種で、縫ったり縛ったりしながら、染まる箇所と染まらない箇所を使い模様を出す。
仕上がりも凸凹した織物です。
絞りの注意点は「絞りでなくなる」事ですね。
正絹と同じ洗濯方法で洗濯出来ますが、とにかく色落ちが激しい。
濃い色の絞りは絶対他の洗濯物と一緒にしてはいけません。
そして、絞り最大の特徴である凸凹が無くなり、生地がのびていきます。
模様はそのままですが、ぺろーんとした生地になります。
私は生地が軽くて肌触りが良いので愛用しています。
完全に色落ちしなくなると洗濯機でも洗います(笑)
リメイク品なのでそれもありだと私は思いますよ。
着物リメイク‼正絹は自宅で洗濯可能!?紬やちりめんの洗濯方法は!?のまとめ
着物リメイク製品。
ぶっちゃけ色落ちや縮むことをクリアしてしまえば、自宅で何度も洗濯可能なんです。
八掛のような縮みやすくシワになりやすい生地もありますが、比較的何でも洗って大丈夫なんですよ。
洗って破れるほど古い生地は、リメイクには向いていなかったと諦めましょう。
元々は私の母がリメイクの達人なのです。
部屋着から下着まで、ほとんど何でも作ります。
絹でもウールでも木綿でも全て洗濯しています。
古い着物ならなおさら、「ダニ」などの汚れもついているのですから。
古い着物をほどいて、一枚一枚手洗いし、丁寧にアイロンをかけて反物風に巻いて…。
とてもめんどくさい工程に思えましたが、着てみると何とも着心地が良いんですよね。
そうして始めた着物リメイク。
自分が着てみて「良かった」ものを、誰かにも味わってもらえたらな。
と日々ミシンをカタカタやっているのです。
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