チワワの交配タブー知ってる!?チワワの危険なブルーマールとは⁉

ペット

チワワには交配タブーがある事をご存じでしょうか?

基本、近親交配「インブリード」がダメな事は理解出来ますよね?
それ以外にも「マール遺伝子」「レアカラー」によるタブーがあるのだとか…。

今回は交配がタブーのチワワとは何ぞや!?
詳しく調べてみました。

チワワのブルーマールって何!?交配タブー「マールカラー」

チワワの交配がタブーとされているのは「マール遺伝子」を持っているチワワの交配です。

時々見かけませんか?
まだら模様でカラーも薄いブルーとグレーの中間のような綺麗なチワワ。
それがブルーマールなのです。

 一般社団法人 ジャパンケネルクラブでは、一般規則できちんと定められているのですよ。

マール同士の交配は避けてください。
高い確率で、致死や難聴のような健康欠陥が生じてしまいます。

マール遺伝子とは?

マール遺伝子とは、特徴的な毛色「斑模様(まだらもよう)」を作り出す遺伝子の事。

チワワと言えば様々な被毛色(毛の色)が魅力の犬種。
その中でも斑模様は珍しくて、とても人気があるのです。

可愛らしい斑模様のチワワですが、実は遺伝疾患を持っています。

色素を作り出す機能を抑制する働きで、被毛の一部が灰色~白色になるという現象が起こり斑模様を作り出しています。

被毛の色に関係しているだけでなく、マール遺伝子の影響が強く出た部分によっては様々な障害が出てしまうのです。

現在、JKCではマール色は「スタンダード」から外されています。

血統書は有りますが、毛色の項目に×が付きます。
ブリーダーでは決して交配しないチワワなのです。

マール遺伝子によって起こりうる障害

  • 耳の疾患…難聴、全く聞こえないケースもあり
  • 目の疾患…生まれつき目が見えにくい、失明
  • 短命…脳疾患や心臓疾患など病気になりやすい、寿命が短い

\マール遺伝子についてはこの記事が詳しいよ/

\スタンダードについてはこの記事が詳しいよ/

チワワの交配タブー「ブルー」「イザベラ」「レアカラー」

チワワの交配でタブーとまではいきませんが、注意が必要なのはレアカラーのチワワです。
ダイリューション(希釈遺伝子)という遺伝子が原因で起こります。

レアカラーには「ブルー」や「イザベラ」などがあり、色素が薄いのが特徴。

ブルーといっても青ではなく、黒を薄くした灰色~白色の間「グレー」のような色。

イザベラは、茶色「チョコ」を薄くした色になります。

どちらも共通して言えるのは「病気になりやすい」と言う事。
特に、カラーミュータント脱毛症(血色希釈性脱毛症)、脱毛や薄毛になる傾向が強いのです。

カラーミュータント脱毛症は「ブルー」「フォーン」の被毛を持つ犬種に見られる毛包の発育機能不全やメラニン形成の異常による皮膚の遺伝性疾患。

 

症状は進行形の脱毛症。
毛中のメラニンの分布が不均等なので、被毛自体が弱いです。

もろくてすぐ折れてしまうため、その部分は毛が生えていないように見えてしまいます。

他にも、被毛が薄くなるだけではなく乾燥してぷつぷつと炎症を起こしかゆみが出てしまいます。

 

ダイリューション(希釈遺伝子)と呼ばれるブルーの毛色を発現する遺伝子に関係しているの。

発生しやすい犬種には「ドーベルマン・ピンシャー・ダックスフンド・チワワ・ヨークシャー・テリア・ミニチュア・グレーハウンド」がいるわね。

チワワのブルーマールやレアカラーは早死⁉

レアカラーのチワワは、遺伝子疾患があるため病気になりやすく短命なケースが多いのが現実です。
マールカラーのチワワも同様です。

当然すべてのレアカラーやマールカラーが短命とは限りません。

カラーだけで判断出来る事ではありませんが、人気犬種だったチワワは乱繁殖の結果様々なカラーが誕生しました。
無理な繁殖や交配を繰り返した結果、珍しい毛色が誕生した事は事実なんです。

基本的に、純血種は雑種に比べて「遺伝疾患」を起こしやすいとされています。

特に珍しい毛色は、薄い色の犬を何度も交配させて人工的に作り出したもの。
ただでさえ遺伝疾患を起こしやすいのに、その遺伝子を更に交配させるのは無理があります‼

病弱なだけでなくアレルギーなどの症状が出てしまうケースも沢山あるのですよ‼

チワワが早死!?長生きさせるにはどうしたらいい?

交配タブーと言われても、珍しい毛色のチワワを見たら飼いたいと思う人が居るのも当然ですよね。
ペットショップ等で普通に売られているんですもの。

なぜ珍しい毛色なのか理由を知らない人」は購入しますよね。

実は、我が家も犬を飼うのは初めてでした。
チワワはブリーダーさんから直接迎えました。
その犬舎には「イザベラカラー」の親犬も沢山いて、イザベラの子犬も誕生していました。

「素敵な色だな」と感じましたし、この仔でもいいかも💛
とも思いましたよね。

巷にあふれてしまっているのだから仕方ないですよね。
ならば、どうしたら健康で丈夫に育つのでしょうか?

チワワを長生きさせるには

レアカラーやマール因子を持つチワワを長生きさせる方法は…。
「残念ですがありません」。

寿命は個体によって違います。
遺伝疾患をもっていても、健康で長生きする個体ももちろん沢山います。

ですが、毛色、特に目の色まで薄いケースでは注意が必要です。
飼育にはいくつかのポイントがあるので見てみましょう。

  • チワワの健康状態と血統を確認、レアカラーやマールカラ―について理解する

  • 皮膚や体毛が弱いのでカットは極力しない(サマーカットやバリカンは避ける)
  • 皮膚や目に直接日差し(紫外線)があたらないように心がける
  • ブラシが直接皮膚にあたらないように心がける

チワワの交配タブーを守ろう

大切なのは、交配タブーを認識して繁殖をしないように心がける事ですね。

私も飼い主の一人として、子孫を残したい気持ちは分かります。
ですが、マール因子などの劣勢遺伝子を受け継ぐ事は、子犬に痛みや苦痛を与える事にもなるのです。

国際畜犬連盟 (FCI)や一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)でも「非公認カラー」とされている犬種
血統書に記載はあってもカラーに「×」がつけられています。

なぜそうなったのか?
これまでの経過を十分理解して、交配・繁殖はしないで下さいね。

犬種スタンダード(犬種標準)で認められていない毛色については、血統証明書を発行する場合、本犬の毛色の前に「×」印を印字しています。

犬種スタンダードで認められていない毛色の子犬が生まれた際に、実際と異なる毛色で登録されるようなことがあると正しいカラーブリーディングができなくなることから取っている措置です。
犬種スタンダードから逸脱した毛色について「珍しい」とか「レアカラー」といった誤った取り扱いが見受けられることから、これらの行為を抑制させる観点からの措置でもあります。

犬種スタンダードで認められていない毛色の犬は、展覧会において重大欠点となり、優良犬の普及という本会の目的からも望ましいことではありません。
正しい犬質の維持のために、該当犬を、牡・牝いずれかに用いた繁殖は慎重に取り扱うべき事項です。特に、該当犬同士の交配は避けるべきです。
なお、マール(及びダップル)同士の交配は避けてください。高い確率で致死や、難聴のような健康欠陥が生じるためです。

犬種スタンダードで認められていない毛色についてはご確認ください。

[更新日:2020年12月21日]

引用:一般社団法人 ジャパンケネルクラブ (jkc.or.jp)

引用: Wikipedia

チワワの交配タブー知ってる!?危険なチワワのブルーマールとは⁉のまとめ

チワワの繁殖、マール因子を持つ犬同士の交配はタブーでした。
そして、レアカラーを持つ犬同士も注意が必要な事も分かりました。

確かに珍しい毛色のチワワを見かけると「綺麗だな♡」と思っちゃいますが💦
そうなるには理由がある事が分かったので、とっても複雑です。

どうする事が良い事なのか?
それは「マールカラー」や「レアカラー」のチワワを購入しない‼
人気を失くして、繁殖させない‼
これが一番効果があると思います。

ただ珍しい毛色をしているだけならいいですが、犬達が痛かったり辛かったり、ましてや命を落としてしまう事は絶対あってはなりません。

そんな犬達が増えない事を、チワワ愛好家として切に願いばかりです(*´Д`人)ォネガィ

当たり前ですが、沢山食べて沢山運動する元気がある仔は丈夫です‼
世界で一番可愛い愛犬を、1日でも長生き出来るようサポートする事が大切ですね。


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