水虫が軽度なら市販の薬を試してみるか、放置している人が多いのが現状。
でも軽度でも水虫は水虫、自力で治すには限界がありそうな…。
水虫が軽度だったら自分で完治出来る⁉
市販の薬で完治するものはある⁉
女子だから病院に行きにくい、誰にも知られずこっそり治したい。
今回は、水虫が軽度なら果たして自力で治せるのか調べてみました。
水虫の軽度から重度までの画像を見てみよう‼あなたはどのタイプ⁉
水虫が軽度な場合、自力で治すことは可能です‼
水虫は、タイプによって治療薬が違うので、まず自分がどの水虫なのか判断する事が大切なんです。
それに、水虫の軽度ってどのくらいまでを言うのでしょう?
実際自分が水虫でも、自覚がない人が多いのがこの病気の特徴でもあります。
いかにも「水虫です‼」というくらい状態が悪ければ意識もしますが、水虫にもいくつかタイプがあって、重度でも痛みやかゆみを感じない水虫や、逆に水虫ではない皮膚病の可能性もあるのです。
始めに、水虫の軽度~重度までを画像で見てみましょう。
水虫は大きく3タイプあるんです。
趾間型水虫「しかんがたみずむし」の画像
軽度 | 重度 |
水虫の中で最も多いのがこの趾間型水虫。
多くの人が、夏になると症状が出て、冬にはいったん治まることが多いので、治った気分になってしまうこともあるのも趾間型の特徴。
どの指の間にも出来ますが、第4趾間(薬指と小指の間)に最も出来やすいと言われていて、指の股の皮膚がカサカサとはげてむけてきたり、赤くなったり、ひび割れを起こしたり、皮膚が湿ってふやけたようになります。
別名「湿潤型(じゅくじゅく水虫)」とも呼ばれています。
引用:メディカルノート
小水疱型水虫「しょうすいほうがたみずむし」の画像
軽度 | 重度 |
足の裏や側面、土踏まずなどに、赤い小さな水ぶくれが出来る小水疱型水虫。
小水疱型水虫はかゆみを伴い、水疱が破れるとカサカサと皮がむけた状態になります。
この水虫も、夏になると症状が出て、冬にはいったん治まることが多い特徴をもっています。
小水疱型水虫は「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」と見た目も症状も似ているため、間違いやすいので注意が必要です。
目視だけでは判断が出来ないので、迷ったら皮膚科での受診をおすすめします。
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角質増殖型水虫「かくしつぞうしょくがたみずむし」の画像
軽度 | 重度 |
足裏全体に出来るので境目が無く、見分けが難しい角質増殖型水虫。
カサカサしていているだけでかゆみが無く、自分が水虫だと思わず過ごしている人が沢山いるのも特徴の一つ。
重症になると皮膚が硬くカチコチになり、粉をふいたように皮膚がポロポロ剥がれたり、カチコチな部分はひび割れを起こしたりします
この水虫は、冬場に発症しやすく「単に乾燥しているだけ」と思ってしまうケースが多い、別名「かくれ水虫(カサカサ水虫)」とも呼ばれてて、3タイプの中で一番治りにくい水虫なのです。
引用:日本医科大学付属病院
水虫が軽度なら自力で治療‼水虫のタイプで違いがあるんです
水虫が軽度な場合、自力で治療することは可能です。
但し、すぐに効果が出て症状が良くなっても、最低1か月は続けることが必須です。
もう一つ注意が必要なのは、水虫のタイプによっては治りにくかったり、そもそも水虫ではないケースも考えられます。
市販薬で皮膚に炎症やかぶれを起こしたり、塗っても効果が無い場合は皮膚科を受診しましょう。
実際に効果が期待出来る薬の成分をご紹介しますね。
市販薬にはクリーム・液体・スプレーなどのタイプがありますね!
指の間などの「ジクジク水虫」や、足の裏の皮膚が硬くなる「ひび割れ水虫」「ゴワゴワ水虫」にはクリームタイプ。
足の裏が乾燥する「カサカサ水虫」は液体タイプ。
薬の効き目は弱いですが、「広範囲の水虫」や「小水疱が破れていない水虫」には、スプレータイプがおすすめですよ。
水虫の治療には「ラノコナゾール」
じゅくじゅく趾間型やひび割れる角質増殖型には、イミダゾール系のラノコナゾールが含まれている薬がおすすめです。
少量でも効果があるので、市販薬の中ではかなりおすすめなんです。
カビの仲間を「真菌」と言い、水虫は真菌のうちの白癬菌(はくせんきん)です。
白癬菌の細胞膜の合成を阻止したり、増殖を抑えて抗真菌作用があります。
水虫以外にもカンジダなどにも有効で、殺菌的な作用で水虫を治療します。
イミダゾール系と非イミダゾール系の違いって何?
イミダゾール系とは幅広い真菌に対応出来る薬です。
しかし、一度かぶれてを起こしてしまうと、他のイミダゾール系の薬にもかぶれやすくなってしまいます。
白癬にもとても効果がありますが、かぶれに注意しながら使わなければなりません。
昔はイミダゾール系薬は白癬菌に効果が弱く、白癬菌に効くように開発を繰り返し、その中でイミダゾール系以外の薬も沢山開発され、これを非イミダゾール系と呼んでいます。
非イミダゾール系薬は1990年代以降に作られたもので、効果は強いのにかぶれなどの交差反応が起こらないので安心して使えるのが特徴です。
どちらも水虫には効果があるので、自分に合うものを選ぶと良いですよ。
水虫の治療には「ブテナフィン塩酸塩」
じゅくじゅく趾間型やひび割れる角質増殖型には、非イミダゾール系のブテナフィン塩酸塩が含まれている薬もおすすめです。
白癬菌に対する抗菌作用が強いのが特徴で、水虫のほかぜにたむしやいんきんたむしなどにも効果があります。
効果が持続するので、1日1回で効果が続くのもおすすめポイントですね。
水虫の治療には「テルビナフィン塩酸塩」
ブツブツ小水疱型には、非イミダゾール系のテルビナフィン塩酸塩が含まれている薬がおすすめです。
小水疱型以外のじゅくじゅく趾間型やカサカサ角質増殖型にも効果があります。
テルビナフィン塩酸塩は、白癬菌や皮膚カンジダ症に効果を発揮する抗真菌薬として使われる有機化合物の1種です。
処方薬であるラミシールクリームと同じ有効成分があり、水虫治療以外にも、いんきんたむしやぜにたむしにも効果があります。
軽度の水虫でも病院へ‼実は若い女子に多い爪水虫
爪水虫は、軽度な症状でも市販薬での治療では完治出来ません。
特に「若い女性(20代~30代まで)の3人に1人は爪水虫を持っている」なんて怖いデータもあるのです。
女子ならではの悩み「恥ずかしくて病院へ行きにくい」それでも、爪水虫は皮膚科できちんと治療が必要なんです。
病院へは行きたくない、誰にも知られずこっそり治したいと思うなら、日ごろから「水虫になりにくい方法」や「女子ならではの水虫の原因」を知り対処してみましょう。
女性特有の原因がいくつかあります。
自分で意識を持つだけで防げることなので、是非参考にしてみて下さい‼
お風呂上りが感染経路
感染経路の№1「お風呂上り」に注意が必要です。
皮膚のアカのなかに住んでいる水虫菌は、ふやけたお風呂上がりにもっとも落ちやすくなり、水虫の感染経路としては、温泉施設のトイレのスリッパ、スポーツジムやゴルフ場のお風呂場のマットなどが多いとされています。
他にも、意外と多いのが家庭のお風呂での感染なので、「バスタオルやバスマットは自分だけのものを使う」といいですね。
ハイヒールやブーツは出来るだけ通気性の良いものを
女性ならでは「ハイヒール」や「ブーツ」などの通気性の悪い靴が爪水虫の原因とされています。
これは女性なら知っている常識でしょうが「生活の必需品」なかなか予防や対処が難しいですよね。
ハイヒールは足先に負担がかかるだけでなく、通気性が悪く、つま先が窮屈、特に爪に負担をかいてしまいます。
その湿ったつま先や爪に水虫菌が大量繁殖して入り込むと、爪水虫になってしまうので、「脱いだら足を綺麗に洗う」これを日ごろから徹底する必要があるのです。
ストッキングで蒸れた足はよく洗いましょう
これも女性ならではの「ストッキング」蒸れたつま先にハイヒールとストッキング…とても悪い組み合わせですよね。
しかもストッキングは薄いので、外出先で水虫菌を持った人が履いたスリッパを履くだけで、簡単にうつってしまいます。
「スリッパなどを履く時は靴下を履く」、そして自宅に帰ったら「あちこち歩き回る前に足を綺麗に洗う」この習慣を付けると良いですよ。
爪切りの貸し借りは絶対やめましょう
見落としがちなのが「爪切り」の共有。
どんなにタオルやバスマットを自分専用にしても、家族や知り合いに水虫さんが居る場合、爪切りの使いまわしはアウトです。
家族ならば当たり前と思わず、「自分専用の爪切りを使う」ことがおすすめです。
ネイル(ペディキュア)は爪に傷がある時はやめましょう
傷ついた爪に「ネイル(ペディキュア)」もやめましょう。
菌が爪に入り、爪水虫になったものを、隠そうと更に上から塗ってしまう。
このような事例が沢山報告されています。
ネイリストさんにもうつしてしまう恐れがあります!
「爪の色が怪しかったらネイルはやめておく」方が良いですね。
水虫と間違えやすい皮膚病とは⁉
水虫と間違えやすい皮膚病も知っておきましょう。
小さな水疱が出来たり、手足がたまらなくかゆかったり、一見「水虫?」と思ってしまう皮膚病が沢山あるのです。
水虫か、別の皮膚病か?
悩んだら皮膚科で「白癬菌」が居るのか調べてみると良いですよ!
皮膚の一部を顕微鏡で見れば、5分位で結果が分かるんです。
異汗性湿疹「いかんせいしっしん」
汗疱「かんぽう」や汗疱状湿疹「かんぽうじょうしっしん」とも呼ばれ、手足に小水疱が左右対称に出てくるのが特徴です。
手だけじゃなく、足にも出来るため水虫と勘違いされやすい水疱です。
「手のひら」「足の裏」「手足の指」に小さな細かい水疱のようなブツブツが出来て、そのうち薄皮がむけ、1ヵ月ほどで治っていきます。
異汗性湿疹(いかんせいしっしん)は多汗症の人に多く見られ、高温多湿で沢山汗をかくと汗疹(あせも)と湿疹を併せ持った症状が出てきますが、菌が居ないので感染の心配はありません。
掌蹠膿疱症「ショウセキノウホウショウ」
手のひらや足の裏に、白いブツブツ(膿疱)が出来たり、皮膚が硬くなってしまう病気です。
かゆみがあり、硬い皮膚がひび割れると痛みがあります。
春秋に悪化する人が多くて、治療は長期間にわたります。
こちらも水虫に似ていますが、菌が居ないので感染の心配はありません。
疥癬「かいせん」
「ヒゼンダニ」が人の皮膚に感染して起こる感染症です。
手足の指の間、腹部、外陰部などに発疹が出て、とても強いかゆみがあるのが特徴です。
人の肌と肌が直接触れる事で、ダニが移動して感染します。
少しの時間での感染の心配はありませんが、疥癬の疾患を持つ人が使った寝具や衣類などを、すぐ他の人が使用することで感染することはあります。
病院や施設など、長時間にわたり集団生活する場所から感染するケースが多いので、注意が必要です。
引用:MSDマニュアル家庭版
皮脂カンジダ症
皮膚カンジダ症 は真菌によって起こる感染症で、「股部」「陰部」「オムツ部」「手指の第3指間」などの湿ってこすれやすい部分に発症します。
症状としては、境界がはっきりとせず、ジュクジュクした赤い斑点で、その周りに小さい水疱が出てきます。
軽く膿を含み、かゆみがあるのも特徴です。
皮膚や粘膜以外にも臓器に感染することがあるので注意が必要です。
引用:埼玉県皮膚科医会
多汗症「たかんしょう」
手のひらや足の裏に沢山汗をかくことで、角質が白く浮き上がって皮がむけてくるのが特徴です。
水虫は軽度なら自力で治せる!それって間違い⁉正しい市販薬の選び方のまとめ
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水虫にも色々あって、軽度でも「自分で治療」と「病院で治療」に分かれます。
初期の軽度な水虫ならば自分で完治出来ますが、水虫の合併症「爪水虫」などは、病院できちんと治療しなければ完治しません。
市販の薬も向き不向きの水虫がありました。
自分がどの水虫なのか?
もしかして水虫じゃないのか?
見極めが難しい時は、迷わず皮膚科を受診してみましょう。
もし水虫だったなら、他の人にうつさないよう気を付けるようにしたいですね!
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