自閉症はいつ頃わかるのか?
不安に感じているお父さんお母さん居ますよね。
もしかしたらこの子自閉症?
自閉症の子供ってどんな感じ?
自閉症だと一生喋らないこともあるの?
自分の子供が自閉症だったらどうしたらいいのか…。
今回は言葉が出ない理由や、自閉症について詳しく調べてみました。
自閉症はいつわかる?
自閉症のほとんどが【1歳半~2歳頃】にわかるケースが多いですね。
母親がおかしいと気が付くケースと、保育士さんや乳幼児健診で指摘されるケースがほとんどです。
現在、自閉症は「自閉症スペクトラム障害」「自閉スペクトラム症」と呼ばれています。
1歳半の健診で「要観察」と診断されたり、その逆でその時は何もなかったのに3歳児検診で診断される事もあります。
3歳の乳幼児健診で断定するのが難しいケースもあり、4歳位になるとはっきりとした症状が出てくる子もいます。
気付きの時期はその子によって違いますが、先天的な発達障害の1つ。
生まれつき脳機能障害があると考えられているので、両親の育て方やしつけ、ましてや愛情不足などが原因ではありませんよ‼
遺伝によって自閉症の因子を持っている場合には、発症する可能性が高くなります。
自閉症スペクトラム障害は生まれる前にわかるの?生まれる確率は?
自閉症スペクトラム障害は生まれる前にわからないのか?
残念ながら生まれる前に「自閉症スペクトラム障害」と判断するのは難しいようです。
但し、ダウン症の場合は自閉症スペクトラム障害を合併する確率が比較的高く【8%~18%】あると言われています。
健常児が自閉症スペクトラム障害を発症する確率が【2%~5%】なので、生まれれる前にダウン症と診断された場合、少なからず自閉症スペクトラム障害の可能性は上がってしまいます。
ダウン症を最も早く検査出来るのは、NIPT(新型出生前診断)。
NIPTは、妊娠10週から受けることが可能、検査も血液検査と比較的簡単。
【99%】と有無の判定力が高いので、不安な場合は検査してみると良いですね。
年齢が高くなるほど、ダウン症の子どもが生まれる可能性が高くなります。
となると、必然的に自閉症スペクトラム障害の可能性も高くなってしまうのです。
自閉症スペクトラム障害は一生喋らないこともある?
自閉スペクトラム症は一生喋らない事もあります。
でも、諦めていてもある日とつぜん喋りだすケースもあるんです。
そして、「喋らない=自閉症スペクトラム障害」と言われていますが、そうでないケースもあるんです。
私の息子、現在高校3年生です。
実はこの息子3歳過ぎてもおしゃべりをしませんでした。
1歳半の検診では異常が無くOK。
3歳児検診でも喋らない息子を見てくれた保健婦さんに
「大きな子供病院で一度診察してもらった方が良いですよ」
と言われたんです。
確かに3歳過ぎてもおしゃべりはしませんでした。
ですが、私の言葉は理解しているようで、欲しいものを指差しして訴えてくれたし、何よりかかりつけの小児科医の先生に「大丈夫」と太鼓判を押されたので、様子を見る事にしました。
そしたらある日突然喋り出して、今では私より喋りますよ(笑)
バリバリの健常児です。
私は、保健婦さんに言われてすぐに、かかりつけの小児科を受診しました。
その時に先生から「お母さんの言葉に反応してるし、自分が呼ばれている事にも気が付いてるじゃん!呼ばれて振り向いてるじゃん、大丈夫だよ。」
と言って頂きました。
とても安心出来たので、不安だったらまずかかりつけの小児科を受診してみましょう‼
自閉症スペクトラム障害の言葉が出ない理由とは?自閉症は方言を喋らない?
自閉症スペクトラム障害の特徴でもある「言葉をしゃべらない」理由。
それは、人の音声をまね(模倣)する能力が極めて低く、親や周りの「人」の言葉をまねしながら覚えるのが難しいのではないかと考えられています。
その証拠にこんなデータもあるんです。
「自閉症スペクトラム障害の人は方言を喋らない」
これなんです。
実は、自閉症スペクトラム障害の人はほとんどが標準語を話すのです。
驚くことに、日本語は話さないけど英語は話せるケースもあるようです。
自閉症スペクトラム障害の特徴としてある「人に興味は無いけど、自分の気に入ったものは大好き」これです。
例えば、両親が日常で使う言葉は理解出来なくても、TVやDVDなど自分のお気に入りの情報は理解出来る。
自分の得意な領域で、自分の好きなTVやDVDを何度も何度も再生して、意味は分からなくてもパターン化して覚えていくのです。
言葉を覚える時期に、その子が興味を持ったもので方向性が決まっていくのかもしれません。
無声のDVDが好きな場合、当然音声が無いので言葉を覚える事が難しくなってしまうのかもしれませんね。
本来、子供は両親や周囲の人の音声や特徴をとらえて、身ぶりや言葉遣いをまねして様々な事を覚えていきます。
ですが、自閉症スペクトラム障害の場合は「人に興味が無い」ので、言葉を覚えたり話したりすることが苦手なのです。
自閉症スペクトラム障害は大人の接し方で大きく変わる
自閉症スペクトラム障害は、脳の発達と大きな関係があり【10歳】までが鍵だと言われています。
「脳の剪定」と言われる脳の成長期に、周りの大人がどう関わるかで、その後の成長に大きな差が出来るのです。
自閉症スペクトラム障害の多くは、自分の世界に閉じこもってしまいます。
そのような環境に置かないように、周りの大人が積極的に関わる事がとても重要になってくるのです。
脳の剪定とは
脳は、使われる経路は残して、使われない経路は消えていきます。
剪定することによって、神経間の伝達速度が飛躍的に早くなって、興奮が他に漏れない(我慢が出来る)ようになるんです。
この神経の剪定が終了するのが10歳なんですよ。
自閉症スペクトラム障害大人が出来る事「自閉症を知る」
まず一番重要なのは、正しい知識を身に着ける「自閉症スペクトラム障害を知る」事です。
「スペクトラム」とは「虹のように無段階に症状の重軽がある」という意味なのです。
自閉症スペクトラムは無段階に症状があり、絶対「同じ子」が居ないのです。
どのような特徴があって、何が得意で、何に興味を持っているのか、その子を知る事がとても大切なのです。
自閉症スペクトラム障害大人が出来る事「生活の基本を教える」
自閉症スペクトラム障害の場合は、生活の基本を教える事、規則正しい生活をすることが重要なのです。
規則正しい生活をするだけで、心と行動が落ち着く子供も多いのです。
自分なりのルーティーンが得意なだけありますよね!
食事の好き嫌いを克服するのも重要。
「これなら食べてくれる」と甘やかすと、偏食を起こし学校給食などで困ってしまいます。
他にも、トイレトレーニングや遊び道具の使い方や片付け方など、集団生活で混乱しない様、日ごろから教えていく事が必要です。
周りの大人は、その子が成長するためのお手伝いを、小さな頃から少しづつ積み重ねていけるよう助けてあげる事が大切なんです。
2. 子供との信頼と愛着の形成
3. 遊びを通しての自己表現活動
4. 基本的な身辺自立を助ける
5. コミュニケーション能力の確立
6. 集団行動における基本的なルールを教える
自閉症スペクトラム障害大人が出来る事「自然の中に置く」
自閉症スペクトラム障害の子供は、自然の中だと神経系が休まり回復力が高まると言われています。
これは研究でも証明されています。
自閉症スペクトラム障害の場合「感覚系(感覚の伝導路)」がすぐに満タンになって心に大きな負荷がかかってしまうのですが、自然の中にいると感覚系が休まり心が落ち着くのです。
「屋外活動」が大好き‼
菜園や動物のお世話をしている時や、庭の隅でありの行列を観察している時などは落ち着くだけでなく、楽しくてウキウキした心境になっているのです。
TVやDVD、現在はスマホなどで好きなものを好きなだけ見せていれば静かだから~。
などと言わず、どんどん屋外へ、自然の中へ連れ出してあげて下さいね‼
自閉症スペクトラム障害大人が出来る事「療育」
療育とは、自閉症スペクトラム障害などの障害を持つ子どもの成長をサポートすること。
その療育を受けられる施設を上手に使う事も大切です。
療育に通えば障害が治るわけではありません。
実際、療育に通っても効果が出ないと悩むケースも実は多いのです。
ですが、実際に何人もの子供達を見ている「経験者」から、社会的な自立を目指した「医療」と「教育」についてのアドバイスは絶対必要だと思います。
ここがとても重要!
療育の先生がその子を育てるのではないですよね?
先生たちはサポートをしてくれる存在で、家庭でもサポート出来るよう、様々な知識を教えてくれる存在だと言う事を忘れてはいけませんよ‼
その障害にどのように接していけばいいのかを、一緒に考え実行してくれる心強い機関。
地元の自治体や近隣の保育園などの「発達相談窓口」でいつでも相談出来ますよ。
療育施設は「サポート施設」です。
そこに通えば何でも解決とはいきません。
一番大切なのは、誰よりも一緒に居る時間が長い大人たちが
沢山話しかけ「会話の練習・言葉の練習」を一緒にすることが大切なんですよ!
引用:WAM NET
発達障害が普通学級で授業を受けるのは有りか?無しか?
自閉症スペクトラム障害などの発達障害を持つ子供が、普通学級で授業を受けるのは?
障害の程度によりますが「サポートが無いと生活出来ない」ようならば、私は無しだと思います。
私が子供の頃、クラスに発達障害の友達がいました。
障害の程度は
興奮すると暴力的になる(噛みつく)
時間通りに学校に到着出来ない、勝手に帰ってしまう
給食の好き嫌いが激しい
文字は書けても計算などは全く出来ない
位でした、って結構すごいですよね💦
その両親は、その子をどうしても「普通学級」で授業を受けさせたいと懇願し、私たちと一緒のクラスで6年間過ごしました。
その当時は、現在のようにサポートの先生が付くわけでもないので、クラス全員でその子のお世話をしていました。
その時は「お世話するのが友達!」
と先生が教えていましたが…。
今考えると「サポート出来た経験が良い事だった?」
のかは分かりません。
ただただ授業や行事でその子の「お世話係」になることが、正直嫌だった事を覚えています。
その子が暴れるたび授業にならず、学校を抜け出すその子をクラス全員で探したりしたりと…。
その子も療育施設できちんと学習すれば、もう少し違った将来があったのかもしと思ってしまいます。
私が親ならば、他の子供たちに迷惑をかけてしまうようなら療育で生活の基本を覚えてから普通学級へ。
その方が、お互い気持ちよく授業が受けられると考えますね。
自閉症はいつ分かる?一生喋らない事もある?言葉が出ない理由とは⁉
自閉症スペクトラム障害などの発達障害は、未だすべてが解明されている訳ではありません。
ですが、小さな頃から上手に関われば、大人になるにつれて「社会適応能力」が育つことがわかりました。
実は、天才児と自閉症スペクトラム障害は関連性があると言われています。
自閉症スペクトラム障害の子供と天才児の1番の共通点
「特定のものにものすごく熱烈な関心を持つ」事です。
天才児は音楽・芸術・数学などの分野で天才的な能力を示します。
自閉症スペクトラム障害は【10人に1人はサヴァン症候群(障害があるけれど1つの分野で天才的な才能がある)】だと言われています。
世界的に有名な自閉症の風景画家「リチャード・ワウロ」のように、特定の分野に天才的な能力を持つ天才児なのかもしれませんよ。
それを開花させるか、潰してしまうか…。
それは周りの大人たちの関わり方一つで、その後大きく変わっていくのです。
もし、自分の子供が自閉症スペクトラム障害だと悩むお父さんお母さんが居たら、
育て方1つで大きく変わる事を是非知って欲しいと思います。
引用:Wikipedia
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