ほくろといぼは全くの別物です。
どちらも、基本ほっとけばいいものですが、出来た場所によってはとても気になりますよね?
ほくろって何?
いぼって何?
除去しても平気?
以前、私も気になる部分のほくろを除去した経験があります。
とても目立つ所にあり、皮膚科の先生に除去をすすめられたのがきっかけでした。
今回は、ほくろといぼの違いや実際除去してみた感想をお話しますね。
ほくろといぼの違いとは⁉
ほくろといぼは全く別物です。
どちらもほとんどが良性なもの、心配する必要はありません。
しかし、目立つところにある場合はチャームポイントにもなるけど、逆にコンプレックスになるケースもありますよね?
実は私は「コンプレックス」の方でした。
悪さはしないけど、やっぱり気になる「ほくろ」と「いぼ」の違いを見てみましょう。
ほくろ(黒子ホクロ)
ほくろとは、メラニンを作りだす細胞が、一か所に集まって出来たのもの。
そしてほくろは「生まれつきある」「成長過程で出来る」この2種類あります。
生まれつきのほくろは成長と共に大きくなっていくことが多く、人によっては【20㎝以上】にもなるケースがあるんです。
顔・首・腕に比較的多いのですが、特殊なものでは爪の根本に黒い縦線が入っているように出来るものもあります。
成長途中で出来たほくろは、紫外線などの外部刺激が原因で、色素細胞になりきれなかった母斑細胞という細胞が増殖して出来るもの、通常【6〜7㎜】程度まで成長すると言われています。
取っちゃいけないほくろなんてあるのか?
どれも一緒だろ~
除去する際に注意が必要となる、いわゆる「悪性のほくろ」ですね。
メラノーマといわれる悪性の皮膚がんにつながる可能性があるので、このようなほくろは必ず医師の診察を受けてからにしましょう。
- 大きさが6㎜以上ある
- 形が丸くなくて、いびつ
- ホクロと肌の色の堺目が不鮮明
- ホクロの色がまだら
- 急激に大きくなっている
いぼ(疣イボ)
いぼとは、老化やウィルスの影響で、皮膚の表面が変化して出来たもの。
皮膚の一部が盛り上がって出来るデキモノで、ヒトパピローマウイルスが小さな傷から皮膚に入り込むことによって発症するいぼ、ほかのウイルス感染によって出来るいぼ、ペンだこや魚の目など皮膚の一部に慢性的な刺激が加わることによって出来るいぼがあります。
出来る位置や原因によって、見た目や痛みなどの違いが出てきたり、ウイルス感染が原因の場合は、いぼがどんどん広がっていくこともあります。
特に痛みなどの目立った症状が無く、広がらないいぼは治療の必要はありません。
逆に、痛みなどの症状がある場合や、広がって見た目が気になってくるケースでは治療が必要なこともあります。
いぼってどれも一緒なの?
形や色が違うんだけど…
いぼは種類によって名称が変わるんですよ。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい):一般的ないぼ
指・ヒジ・ヒザ・に出来る「一般的ないぼ」。
擦り傷などの怪我をする、接触の多い場所に出来やすいのが特徴です。
硬くとび出た円形が一般的。最初は「小さく半透明の皮膚の盛り上がり」のように見え、大きくなるにつれて表面が削られてざらつくようになります。
足底疣贅(そくていゆうぜい):ウイルス性のいぼ
足の裏に出来るいぼで、体重がかかるため突起部分が平ら、いぼの部分がめり込んで、その周りを角質化した皮膚が覆ています。
「ウイルスが原因のいぼ」なので、普段から裸足が多い人がかかりやすいのです。
魚の目やタコと違い、削ったり刺激をあたえると出血するのが特徴です。
人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい):加齢が原因のいぼ
老人特有の「加齢とともに増加するいぼ」、名前の通り加齢に伴って出現するいぼです。
皮膚の老化現象で「脂漏性角化症」とも呼ばれ、手のひらや足の裏以外であれば全身のどこにでもできるのが特徴です。
最初は1~2㎜の小さなもので、だんだん大きくなり、色は濃い肌色から真っ黒まで様々、形も平であったり隆起していたりなど沢山の種類があります。
伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ):水いぼ
簡単に言えば「水いぼ」比較的柔らかいいぼです。
ウイルスによる接触感染で出来ると言われていますが、詳しい感染経路は不明。
直径1~3㎜くらいの「白い塊」を囲むように、柔らかい皮膚が覆います。
ワキ・肘・膝・胸など、1つではなくほとんどの場合複数のいぼが一気に出来ます。
いぼが破けるとウイルスが飛び散るのでプールなどで感染するケースが多く、免疫がつけば自然に治りますが、完治までの時間が分からないのも特徴です。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい):青年期のいぼ
たいらないぼ、青年性扁平疣贅とも呼ばれ、名前の通り「青年期に出来るいぼ」で、中年以降で出来ることはほとんどありません。
顔や手の甲などに2~3㎜のたいらないぼが出来るのが特徴です。
成長とともに自然に治っていくのが一般的です。
尖圭(せんけい)コンジローム:性器に出来るいぼ
性病の一種「性器に出来るいぼ」で、鶏のトサカのような形が特徴です。
最初は痛みやかゆみなどの自覚症状は無く、進行すると悪臭を放つので、そうなってから気付くケースが多いです。
潜伏期間が長く、3ケ月位あるため、感染元を特定するのが難しく、再発や転移しやすいので見つけたらすぐに治療をしましょう。
ほくろといぼ除去方法に違いはある⁉
ほくろといぼの除去方法、実は似たような方法が多いのです。
唯一違うとすれば、いぼは「液体窒素」や「塗り薬」で除去する方法がある所ですね。
今回は、顔など跡を残したくない「見える箇所の除去」についてどんな方法があるのか調べてみました。
ほくろやいぼの色、大きさや深さなどの違いで除去方法が違うので、どの方法が可能かは専門医でないと決められませんが、その方法は大きく3つありました。
「炭酸ガスレーザー」「電気メス除去」「切開除去」
皮膚科や形成外科で手軽に出来る除去方法を見てみましょう。
炭酸ガスレーザー(小さなほくろや色のついたいぼ)
炭酸ガスレーザーは、二酸化炭素「CO2」が媒体(ばいたい:伝達に必要な手段)のガスレーザーの一種で、二酸化炭素が窒素やヘリウムと混合した時の分子の振動によるエネルギー交換が、レーザー光として放射されほくろやいぼを「削る」のです。
削ることが得意なので、ほくろやいぼは炭酸ガスレーザーで治療をするのに最もおすすめのできものと言えるんです。
最大のメリットは、患者の負担が少なくて術後の皮膚の傷も最小限に抑えることが出来て跡が残りにくい、これに限ります。
盛り上がったほくろやイボはもちろん、顔・体どこでもOK、小さなものなら一度の数個処理が可能なんですよ。
但し、レーザーは「色」に反応して除去するので、肌の色に近いもの(色の薄いいぼ)は難しいとされています。
除去料金は、どこの皮膚科や形成外科でも【1箇所3,000円~7,000円】がおすすめ範囲です。
メリット | デメリット |
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私の体験談「炭酸ガスレーザー」
私は炭酸ガスレーザーでほくろを除去しました。
麻酔が効くまでの時間を除けば、【直径5㎜】のほくろをほんの10分程度で切除してくれました。
その時の感想は「な~んだ、こんなに簡単ならもっと早くやれば良かった」なんです。
局所麻酔が効いているのもありますが、引っ張られ切り取られてる感覚はありましたが痛みはなし、術後の出血もなくてびっくりしたのを覚えています。
料金も【6,000円】で、本当に安くてカンタン♪
通常の傷と同様、凹んだ皮膚がカサブタになってだんだん盛り上がり、カサブタが取れ、はじめは少し凹んでいるのが分かりましたが、次第に皮膚は戻ってきました。
後日、診察で色素が残っているか確認してもらいましたが、まったく残っていませんでした!
半年後には全く分からないほど綺麗になりましたよ。
- 「乾燥させない」…乾燥させてしまうと、肌が盛り上がらず陥没してしまいます。
- 「絶対紫外線をあてない」…紫外線によって、色素沈着を起こしほくろのもとを作ってしまいます。
- 「水をあてない、こすったりしない」…これも色素沈着を起こしほくろのもとを作ってしまいます。
皮膚科から頂く保護シートを1週間貼り、私はその上から市販の紫外線カットシールを貼りました。
顔部分に使うなら、上からメイクも出来ますよ。↓
ホクロ除去経過観察。
だいぶ目立たなくなってきました。#ほくろ除去 pic.twitter.com/QULKBpzDfw— クスケ@30代肌&身体改善 (@tk_hadakaizen) March 14, 2022
電気メス切除
電気メスの原理は、高周波電流がコード内を流れて、ハンドル先端のメス先に電流を集中させて発熱、メス先が皮膚や組織に触れることで、切開や凝固といった作用を起こします。
電気メスの先に接触している細胞を、消滅させることでほくろやいぼを切ります。
人体には余分な電流が残らない仕組みとなっているので、心配はありませんよ!
電気メスは、炭酸ガスレーザーでは切除出来ない大きなほくろや色の薄いいぼに適してるんです。
除去料金は炭酸ガスレーザーと大体同じで、皮膚科や美容外科・形成外科でも【1箇所3,000円~10,000円】がおすすめ範囲です。
メリット | デメリット |
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切開除去(切除縫合法・単純切除法)
切開除去とは、メスを使って切除し縫合を行う方法です。
大きなほくろやいぼ、深い最下層まであるほくろを除去出来ます。
ほくろやいぼを縫ったあと、一本線のような跡が残ってしまうケースもあるので、炭酸ガスレーザーや電気メスで取れない場合切開除去を行います。
又、除去手術後数回通院し、抜糸を含めると時間がかかるのがデメリットですが、大きなほくろが絶対再生しないので安心なんです。
除去料金は、どこの皮膚科や美容外科・形成外科でも【1箇所10,000円~50,000円】がおすすめ範囲です。
メリット | デメリット |
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ほくろといぼの違いとは⁉気になるなら除去しよう‼方法に違いはある?のまとめ
- ほくろといぼは全くの別物でした。
- ほくろといぼ除去方法は共通しているものが多いです。
ほくろといぼ、まったく違うものなのに、除去方法は同じ事にびっくりしました!
いぼは皮膚科で「液体窒素」で冷やす治療を、何度も何度も繰り返さなければいけなくて、さんざん治療したのに再発したりして…、今思えば他の方法もあったんだな。
と感じています。
ご紹介した除去方法は、保険が適用されない方法が多いですが、やはり顔などの見える場所の除去には「除去後の跡」が残らないように、最新の注意をはらわなければいけません。
私もほくろを除去する時に、整形⁉ではないけど「怖い」と感じた事を覚えています。
でも、除去後は「全然大丈夫だった、もっと早く除去すれば良かった」なんです。
ほくろもいぼも、今は簡単・安価で綺麗に除去出来ます。
気になるあなた、近くの皮膚科に相談してみることをおすすめしますよ!
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