一人暮らし、自由気ままな生活に憧れる年代ってありますよね?
特に大学進学の時なんかは、一人暮らしのチャンス!
多くの高校生が夢見るでしょう。
でも、実は一人暮らしはうつ病の発生率が高いのです。
その中でも大学生のうつ病発生率が深刻化しているんです。
今回は一人暮らしのうつ病に大学生が多いのは何故か?
対処法はあるのか調べてみました。
一人暮らしのうつ病大学生に多い原因は?
うつ病発生率が一番高いのは「20~30代」
季節は「春と秋」
ゴールデンウィーク明けの「5~6月」
大学進学はほとんどが18~20歳の春。
実は、この青年期はうつ病を含む多くの精神疾患が最も起こりやすい時期なのです。
年齢や季節に加えて新生活や新学期のストレスなど、うつ病になりやすい条件がそろってしまうのが大学生なんです。
始めは一人暮らしが楽しくて毎日ウキウキ、でも1ヶ月もすれば現実が見えてきます。
大学生活が始まったばかりなのに、長期の休み(ゴールデンウイーク)が来て、まだ友達も居ないので家でゴロゴロ、朝も起きなくていいし、休みに家事なんてするわけない!
色々めんどくさくなり、連休明けから大学に行くのが嫌になってしまうのです。
めんどくさい程度ならまだしも、うつ病を発症してしまうと、気分がゆううつで無気力になり学校に行けなくなり、自宅に閉じこもって気分障害に陥ってしまいます。
青年期に一人暮らしで生活環境が大きく変化し、精神的・肉体的にも大きな変化をもたらしてしまう。
こういったストレスが最大の原因と言われているのです。
- 一人暮らしによる孤独感
- 一人暮らしによるストレス
- 大学生活でのストレス
- 几帳面でまじめ、内向的な性格によるストレス
うつ病と躁うつ病の違いは何?
うつ病と躁うつ病(そううつびょう)を同じものだと勘違いしている人が多いですね。
この2つ、同じ「気分障害」のカテゴリなのですが、別物なんですよ。
簡単に表現すると、「うつ病⇒沈みっぱなし」「躁うつ病⇒浮いたり沈んだり」ですね。
うつ病 | 躁うつ病 |
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一人暮らしでうつ病になる大学生は「目標や夢がない」
一人暮らしでうつ病になる大学生は、将来の夢や大学生活に目標がない人が多いようです。
大学進学の際、目標を持って進学した人ってどれだけいるでしょう?
高校で進路相談をしても「自分が将来どんな職業につきたいのか分からない」から、進学基準にするのは「ここなら入れるから」って人多いですよね。
目標を持って進路が決められない場合、大学に入ってから「何を目標にしたらいいのか」分からなくなるのです。
夢や目標なんか無いけど社交的な性格なら「新しい友達との大学生活を楽しめればいいや」と大学生活を楽しめます。
ですが、内向的な性格だと教室や講堂に入れなかったり、初対面でしかも大勢の人の前で挨拶をすることなんかも怖い、大学生活がどんどん辛いものになってしまうのです。
同時に社交不安障害にもなり、電車やバスに乗った途端、急に恐怖感や呼吸困難感を起こしたり、動悸などが出て、通学が出来なくなるパニック障害も起こしてしまいます。
家から出るのが怖くなり、コロナ禍も伴い孤立した状態で、孤独感から「うつ病」になる大学生が現在とても増えているのです。
引用: Wikipedia
一人暮らしの大学生うつ病にならないためにはどうしたらいい⁉
一人暮らしの大学生がうつ病にならないためには、どうしたらいいのか考えてみました。
家族が出来る事、本人が出来る事それぞれ見てみましょう。
家族と連絡をとる
一番効果があるのは、家族と連絡をとることですね!
「孤独にさせない」「不安にさせない」これがとても重要です。
大学生になると、自分から家族にははなかなか連絡しませんよね。
昔は「連絡が無いのは元気な証拠」なんて言いますが、こればかりは個人差があるので、やはり一人暮らしに慣れるまでは、定期的にこちらから連絡してあげるといいですよ。
「おはよう」や「おやすみ」とLINEを送るだけでも良いんです‼
他にも、時々は食料品などを送ってあげるのもおすすめです。
「自分の事を気にかけていてくれる」と思うだけで、寂しい気持ちが吹き飛びますよ!
一人暮らしは学生寮で始めてみる
賃貸で一人暮らしを始めるのではなく、「学生寮」出来れば食事付きの寮からスタートする事をおすすめします。
学生寮に入る人は家が遠い人達、皆地元を離れて最初は不安と孤独を持って入って来ます。
そんな同じ気持ちを持った人達と生活していくうちに、自然と友達や仲間が出来るので、精神的に落ち着きます。
そして、食事付なら尚結構!
大切な青年期の食生活をしっかり管理してくれるのももちろん、毎日食事をつくるストレスもありません。
食事の面でも学生寮はおすすめなんですよ。
食生活を改善する
うつ病について有力な説は「脳内のセロトニン不足を防ぐ」事ではないかと言われているんです。
セロトニンとは、主に脳内で働く神経伝達物質の事です。
「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の調節に関わって、精神の安定に作用します。
セロトニンは「トリプトファン」という物質からつくられていて、トリプトファンを多く含んだ食品(肉類・納豆・たらこ・チーズ・牛乳など)を食べることで、うつ病の予防につながるのです。
体内で合成される物質なので、1日の摂取目安量はありません。
トリプトファンを多く含む食品を摂るよう、日ごろから心がけて摂取すればいいだけです。
例えば、納豆やたらこを一度にたくさん食べるのはおすすめ出来ませんが、肉100gなら食べられますよね?
大学生も気軽に食べられるファストフードの牛丼並盛りは、牛肉が85g程あるそうです。
「大盛」にすれば、100g食べるのは可能ですね!
食事で摂取したら、即セロトニンをつくれる訳ではありません。
日ごろからセロトニンをつくるための準備をしておくことが大切なんです。
食品名 | 含有量(mg) |
---|---|
バナナ | 10 |
牛乳 | 42 |
ヨーグルト | 47 |
豆乳 | 53 |
白米 | 89 |
そば | 192 |
アーモンド | 201 |
肉類 | 150~250 |
糸引納豆 | 242 |
プロセスチーズ | 291 |
ひまわりの種 | 310 |
たらこ | 291 |
すじこ | 331 |
引用:Wikipedia
太陽の光をあびながら軽い運動をしよう
うつ病は日照時間が減少すると起こりやすいと言われています。
部屋が暗い事も関係しているとか…。
光が少なく薄暗いところでずっと過ごしていれば、気分が沈んでしまう人がいるのもうなずけます。
とにかく光を浴びるよう心がけましょう。
一番簡単な方法は外出すること、自然の太陽光を浴びて散歩やショッピングを楽しめば、軽い運動にもつながり、気分も明るくなりうつ病の予防にもつながります。
最近は、うつ病の治療法には運動療法も良いとされています。
「日本うつ病学会治療ガイドライン」の中でも紹介されている方法で、適度な運動がうつ病予防にもつながるのです。
運動が健康に良いことは誰でも分かりますよね!
どの程度うつ病に効果があるのか分かりませんが、太陽の光を浴びながらウォーキングすれば、気分転換になりますよ。
良質な睡眠と生活リズムを整える
良質な睡眠ときちんとした生活リズムで、体調を整えるのが大切です。
脳内ホルモンは、夜の10時~夜中の2時頃までの間に作られるため、良質な睡眠が大切。
夜遅くまでパソコン・スマホ・テレビなどを見ていると、睡眠の質が悪くなって脳内ホルモンの生成がうまく出来なくなります。
先ほどお話した「トリプトファン」は、睡眠と関係の深いメラトニンという神経伝達物質の原料でもあります。
トリプトファンを上手に摂って良質な睡眠を心掛けると良いですよ。
- 寝る前2時間位前はパソコンやスマホなどのブルーライトを浴びないようにしましょうね
- 朝はカーテンを開けて朝日を浴びましょうね(カーテンは遮光性のないものを選び、朝日を自然に感じられると良いですよ)
一人暮らしでうつ病になったら⁉
どんなに気を付けて、どんなに頑張っても、うつ病になる事はあります。
真面目で几帳面、きちんとしている人ほどうつ病になりやすいのです。
「おかしいな?」と感じたり、思った時は、迷わず家族に連絡して心療内科に行きましょう。
うつ病も他の病気と同じで、早期発見早期治療が有効です。
自分を「うつ病」と判断するのは、ある意味勇気がいる事かもしれませんが、重症化してしまってこの先何十年も苦しむかもしれないことを思うなら、絶対早めの治療が必要です。
「うつ病は心のかぜ」と言われていますが、「かぜは万病のもと」とも言いますよね?
うつ病も風邪と同じで放っておくと重症化してしまいます。
この中であてはまる項目があるかチェックしてみましょう。
1つでもあったら予備軍なんですよ。
- 気分が重い
- 何をしても楽しくない
- 疲れているのに眠れない
- 寝ても疲れが取れない
- 眠りが浅く早く目覚める
- イライラして気分が落ち着かない
- 何も考えられなくなる
- 思考力が落ちてくる
- 自分に価値がないと思ってしまう
- 死にたくなってしまう
一人暮らしのうつ病発生率大学生が多いのは何故⁉対処法はあるのか⁉のまとめ
- 一人暮らしのうつ病大学生に多いのは様々な原因が重なってしまうからです
- 一人暮らしでうつ病になる大学生は「目標や夢がない」ことも原因です
- 一人暮らしの大学生うつ病にならないためには家族と本人の努力も必要です
- 一人暮らしでうつ病になったら心療内科を受診しましょう
一人暮らし、社会人になってからと大学生とではかなり違いがあります。
社会人ならば同僚とお酒でも飲んでパーっとストレス発散なんて方法もありますが、大学生は暇もお金もないケースが多く、上手くストレスを発散出来ないのが現状ですよね?
私もこの春長女が就職のため一人暮らしを始めました。
家に居る時は、LINEをしても返事は来ない、家にいても部屋から出てこない、家の手伝いも気が向いた時だけ。
でしたが、一人暮らしを始めてから、LINEも来るし電話も来ます(笑)
やはり、20歳はまだまだ精神的に不安定なのでしょう。
その壁を乗り越えられるよう、全力でサポートしていきたいと思っていますよ。
家族が一番の安心出来る場所であることが、自分の子供達をうつ病にさせない秘訣かもしれませんね。
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