ブラックバスの卵、皆さんご存じですか?
って言っても、水中なので見た事なんてないですよね。
特定外来生物のブラックバスは「増えて困る」なんて話をあこちちで聞きます。
本来増えて欲しくはない魚だけど大量に増えてる、いったいどのくらいの数の卵を産むのかな?
そしてどうやって産卵して孵化しているのかな?
バス釣りは、ビックサイズを狙うならこの産卵時期なのだとか⁉
それより!ブラックバスの卵、実はとても美味しいみたいよ。
今回はそんなブラックバスの「卵」について、色々な角度から調べてみました。
ブラックバスが一度に産む卵の数は?
ブラックバスが一度に産む卵の数は【5,000~43,000個】、その個体の大きさにより違いはあるのですが、大きいバス程沢山産みます。
オスは2年、メスは3年で成熟し、個体が【25㎝前後】まで成長すると産卵を開始します。
大きなバスになると、1年に2度産卵することもあり、春だけではなく秋も産卵する個体が確認されているのです。
卵を沢山産む「マンボウ(2億8千万個)」や「ブリ(150万個)」などに比べれば卵の数は少ないですが、なぜか沢山増えますよね。
引用:環境省東北地方環境事務所
ブラックバスの産卵(スポーニング)と孵化(ふか)
「スポーニング」これはブラックバスの産卵を意味します。
あまり知られていないブラックバスの産卵と孵化について調べてみました。
ブラックバスの産卵には関係する言葉がいくつかあり、知っておくとバス通の人とも会話が出来て、バスマン達の会話にもついていけます(笑)!
他にも、動画や雑誌などを見る時にも役立つので、これを機会に覚えておくことをおすすめします。
- ブラックバスの産卵のことは「スポーニング」
- 産卵前のことは「プリスポーン」「プリスポーニング」
- 産卵中のことは「ミッドスポーン」「ミッドスポーニング」
- 産卵後のことは「ポストスポーン」「アフタースポーン」「ポストスポーニング」「アフタースポーニング」
- 産卵床や産卵場所のことは「スポーニングベッド」
ブラックバスの産卵(スポーニング)は?
ブラックバスの産卵(スポーニング)は、水深が浅い場所(シャローエリア)の砂礫(されき〈砂と小石〉)底に、直径【60~80㎝】の鉢状の産卵床(スポーニングベッド)を作り、大潮を中心に産卵すると言われています。
オスが先に産卵場所を見つけ、泥やゴミを口や尾で綺麗にはらいながら産卵床を作ります。
この時期のオスは餌を食べる事よりも、産卵床を作ることに集中します。
そこへ沖にいるメスを呼び込み、メスのブラックバスが気に入ればカップル誕生となります。
ブラックバスはそのオスを気に入っても、産卵床が気に入らないとカップルにはならないようですよ。
引用:YouTube
ブラックバスの孵化(ふか)は?
ブラックバスの卵は【1週間~10日ほど】で孵化(ふか)後、卵黄の栄養で体長【8㎜】まで成長すると、産卵床から浮上してきます。
水温が【15℃以上】で産卵し、卵は【15℃~25℃】の間で孵化します。
【10℃】では全く孵化せず、【30℃】だと孵化はするのですが、浮上までに死んでしまいます。
他にも水温が低くなると、感染症にかかり死んでしまう事もあるのです。
ブラックバスのオスメス「卵の孵化後」稚魚はオスが育てる⁉孵化率はどのくらい?
ブラックバスの卵の孵化率は正式な調査はされていません。
【100%孵化】はさすがに無いですが、それに近いのではないかと言われています。
それは産卵後、卵が孵化するまでオスが一生懸命守るからなのです。
メスは卵を産み落とすと、さっさと産卵床を離れてしまい、他に気に入った産卵床があればそちらへも行くことがあるようす。
ブラックバスはオスが卵の世話をして、酸素不足にならないように、尾やヒレで新しい綺麗な水を送り続け世話をするのです。
卵の数は比較的少ないのですが、巣立つまでオスが外敵から守ってくれるので、ブラックバスは孵化して成魚になれる確率が他の魚より高いのです。
かいぼり前の井の頭池でも、ブラックバスが産卵床を守っている姿が見られましたね‼︎
いのかしら観察会の方々が長年にわたり観察をしながら状況を把握して、かいぼりに繋げて行ったのを思い出します✨ https://t.co/DV4UpRKbyO— 吉祥寺ロコ (@kichijyoji_loco) May 30, 2021
引用:環境省東北地方環境事務所
ブラックバスは産卵時期を狙えばデカバスが釣れるんです
ブラックバスは産卵前(プリスポーン)、ここが1年を通して一番釣れる時期なんです!
産卵前、栄養を蓄える必要があるブラックバスは、活性が上がり大食い状態になるので、サイズもビックなデカバスが釣れるんです‼
プリスポーンのバスは特徴があるので、釣り上げたバスを確認しながら産卵前なのか産卵後なのかを判断してみると良いでしょう。
このチャンスに良型のバスを狙ってみましょう。
プリスポーン(産卵前)が釣りの狙い時
ブラックバスはプリスポーン期が一番の狙い時です。
この時期のブラックバスは、産卵のために沢山の餌を必要とします
特にメスは積極的に餌を捕食するので、年間を通して一番大型が釣れる時期なのです。
水温が上昇して活動も活発になる、冬中捕食をしていなかったバスが、一斉に活動を開始するのでこの時期の釣りはおすすめなんです。
プリスポーンの見極め方
- バスが白っぽい、捕食行動が盛んで活発
- メスは産卵管が張っている(突出ていない状態)、オスでも大食いしているためお腹が張っている
ミッドスポーン(産卵中)は釣れません
オスとメスが産卵行動を活発に行います。
この時期のブラックバスは、ほとんど捕食しなくなるので釣りには向いていません。
ミッドポーンの見極め方
- メスの産卵管が赤く盛り上がり突出しています
- お腹が空いていて、お腹の張りがなくスマートです
ポストスポーン・アフタースポーン(産卵後)は上手くいけば釣れる
ポストスポーン(アフタースポーン)、この時期に狙うのは、もう一度産卵するためにまだ沢山捕食しているメスになります。
ですが一度産卵しているため、尾や産卵管はボロボロ、少し疲れた状態のメスなので個体の数は少ないでしょう。
オスのブラックバスは釣れないことはないのですが、捕食というよりは「威嚇」のために食いついてきます。
産卵が終わり稚魚が孵化して自立するまでおおよそ【1か月】オスは卵に張り付いて全力で守るので、近くにきた敵に対して威嚇行動を起こし、その際に餌やルアーに食いついてしまうことがあるのです。
産卵で体力を使い切ってしまったため、一時的に活性が低くくなり、その後、時間の経過とともに体力が回復し活性が上がり始めるので、それまで待つのがおすすめです。
ブラックバスの卵は食べられる?実はとっても美味しいんです
ブラックバスの卵は食べられます、そして実は美味しいと言われています。
こんな質問を見つけました。
ブラックバスを釣ってきたら、卵入っていたのですが、
卵って食べられますか?
甘辛く煮て食べると、美味しいですよ。
ついでに、ナマズの卵はとろっとしていてかなりコクがありますね。
でも、バスの方が旨いかな。
食べられます!
と言うよりバスで1番美味しいところですよ。
甘辛く煮付けてどうぞ。
まるっきりタラコ型ですね。
引用:Yahoo!知恵袋
ブラックバスの卵は煮つけがおすすめ!レシピを紹介
さすがにブラックバスの卵のレシピは見つかりませんでしたね。
そんな時は、同じ魚卵のカレイの煮つけをアレンジしてみましょう。
材料(2人前)
- ブラックバス (卵含め):計300g
- 生姜:10g
- 水:200ml
- (A)料理酒:大さじ3
- (A)しょうゆ:大さじ2
- (A)みりん:大さじ2
- (A)砂糖:大さじ1
作り方
- 準備.生姜は皮をむいておきます。
- 生姜は細切りにする。
- ブラックバスは身に十字に切りこみを入れます。
- 鍋に水・(A)・2を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせます。
- 3を入れ落とし蓋をして、中火で10分程、中に火が通るまで煮込みます。
- 落とし蓋を取りスプーンで煮汁をかけながら中火で煮詰め、煮汁が1/3量程になったら火から下ろす。
- 器に盛り付け、生姜をのせて上から煮汁をかけて完成。
ブラックバスの卵見たことある?実はバス釣りは産卵時期が狙いめかも⁉のまとめ
- ブラックバスが一度に産む卵の数は5,000~43,000個でした。
- ブラックバスの産卵(スポーニング)と孵化(ふか)を詳しくご紹介しました。
- ブラックバスのオスメス「卵の孵化後」稚魚はオスが育てるので、孵化した稚魚が育つのです。
- ブラックバスは産卵時期を狙えば大物が釣れるんです‼
- ブラックバスの卵は食べられる?実はとっても美味しいんです。
ブラックバスは卵の数こそ多いほうではありませんが、オスが積極的に子育てするので数が増えているのですね。
大切に子どもを育てる姿を見ると「駆除対象」にしては可哀そうな気もしてきました。
ですが、日本の生態系を保つためにも駆除は必要なのかもしれません。
釣りには産卵期がとても関係していました。
バス釣りもこのわずかな期間ならば、私のような初心者にも釣れるかも…と思わせてくれました。
釣りあげて卵が入っていたなら、我が家の男子達にも是非食べさせてみようと思いましたよ。
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