我が家は15年前に「輸入住宅」を建てたんです。
当時は色々なハウスメーカーを回り、夫や子供に「もーいーよーーー。」と何度言わせた事か(笑)
そんな私がなぜ輸入住宅に決めたのか?
そして実際建ててみて、どこが良くてどこが悪かったのかを正直に教えますね。
一生に一度の買い物、素敵な夢のマイホームを建てるための参考にして下さいね。
輸入住宅のデメリット【5つ】
輸入住宅を建ててみて、感じたデメリットは大きく【5つ】あります。
そのメーカーさんにより多少の違いはあるかもしれませんが、我が家ではこんな感じなんです。
カーテンは全てオーダーなので割高
窓のサイズが日本製とは全然違うので、カーテンなどは全てオーダーで作りました。
長さの調整は出来るのですが、幅が日本の窓より長いのでなかなか厳しかったですね。
ハウスメーカーさんでもそろえる事は可能でしたが、あまり気に入ったカーテンが無く、リビングのカーテンは「アイアンレールにハトメカーテンがいい」などこだわりがあったので、その分を建築費から引いてもらい自分で揃える事にしたのですが、その時初めて気が付きました「サイズが違う…」。
リビングなど重要な部分はオーダーが多いですが、子供部屋のカーテンや納戸のロールスクリーンなどは安い物でもいいかな。
なんて思っていましたが、これが全然サイズが違い逆に高くついてしまいました。
カーテン以外にも、ホームセンターなどで売っている「ワンタッチ網戸」などの、日本の住宅用に作られている簡単リフォーム用品はサイズが合わないのも残念でした。
引用:楽天市場
修理に日にちがかかる
輸入住宅あるある。
部品の在庫が無いと修理に時間がかかる
輸入住宅を扱う業者が少ないく、在庫を持っていないので何かと不便。
我が家は玄関ドアの鍵の調子が悪くなった時に修理をお願いした所、「ほかの輸入住宅の積み荷と合わせての発注になるので少し待って下さい」と言われました。
玄関の鍵…なんだけど。
とも思いましたが、勝手口があったので、出入りはしばらくそこからしていました。
他にも、建てている段階で「追加」がききませんでした。
最初に設計した通りに、ドアから木材一つまで「1パック」にして輸入するので、途中で追加変更が効きませんでした。
例えば、クローゼットの折り戸が1枚だと中の洋服が取り出しにくいから、2枚にして全開放出来るクローゼットにしたいと思っても、そのドア1枚が手に入らないので諦めた事がありましたね。
窓が片側しか開かない
窓は片側のドアが固定さてていて、一方のドアしか開閉しない窓なんです。
気密性を保つためとセキュリティの関係らしいのですが、めっちゃ不便です。
設計段階で「右開き」「左開き」を決められるのですが、実際住んでみると「やっぱり反対が開けば具合良かったな」みたいな事が多々あります。
他にも、窓枠の木部が劣化したり腐食してしまうのも悩み、日本製と違い「鍵が独特」で、締め方が難しいのも輸入住宅あるあるですね。
後、玄関ドアは現在の日本製に比べると、ものすごく低品質ですよ。
気密性が良すぎてカビが生える
とにかく気密性が良くて暖かく、湿度が部屋にこもるので「カビ」が発生しやすいです。
空気が乾燥している欧米の気候を基本に設計されているので、日本特有の「湿気の多い気候」には本来向いていないのです。
なので、我が家はほとんどの換気扇を24時間常に回しています!が生えますね。
目に見える所にはもちろん生えませんが、クローゼットの奥の隅など普段見えない所にひっそり生えているんです。
いつもフレッシュな空気を取り入れたい人には不向きですね。
引き戸がない
引き戸がない、スペースが勿体ない!
これが一番辛かったですね。
もちろん設計の段階で「オプション」として付ける事は可能ですが、ビックリするくらい高くつきます。
「ならいいや」レベルです(笑)
なので泣く泣く諦めたのですが、やっぱり扉が邪魔な所や、扉のために家具が置けなかったり、デットスペースが出来てしまいました。
輸入住宅のメリット【5つ】
輸入住宅、メリットももちろんあります。
間取りなどの設計がとにかく自由で、レンガなどで作られた外観も可愛くてお洒落‼
そんな輸入住宅のおすすめポイントを教えます。
輸入住宅は外観が素敵
やはり外観が素敵、だけど内装はシンプルでオリジナリティーが出しやすい。
建てた当初は「可愛い家ですね~」と言われたもんです。
室内の柱や壁はほとんどが白なのですが、ドア周りや部屋の角には木材で装飾がされています。
そのペンキが剥がれたりしてしまっても「自分で塗り替えればOK」なのです。
我が家も玄関など、汚れやすい部分は何度も塗りなおしています。
「家はキャンバス」がコンセプトの輸入住宅。
自分たちで少しづつ作っていくのもおすすめポイントですよ。
間取りがゆったりしていて自由に出来る
間取りがゆったりしていて、計画の段階でもとにかく自由に決められたのが、一番のメリットでした。
輸入住宅の建材は外国の規格なので、階段などの幅も広めです。
部屋全体も、日本より広い造りが気に入りました。
間取り。
日本の住宅メーカーさんでも間取りは自由に決められるのですが、割と細かく縛りがありました。
変更するとお値段が高くなってしまったり、坪数が少なくなったり…してしまいました。
ですが、輸入住宅は細かく「ここをこうしたい」とお願いしても、お値段に変わりが無かったのも良かったですね。
我が家は壁に穴?を開けてもらい、水槽を置きました。
どちらの部屋からもみられるインテリアとして、抜群ですよ‼
耐震性には自信あり
輸入住宅はほとんどが「ツーバイフォー(木造枠組壁構法)基準」のパネル工法で建てられています。
我が家ももちろんそうです。
パネル工法は、パネルで床・壁・天井を頑丈に固定しているので、耐震性に優れていることが実証されているんです。
実際、我が家も震度4程度の揺れには気が付かない時がある位です。
ミシリとも言いません。
高い耐震性能があるのはおすすめポイントですよ。
引用:wikipedia
断熱性と気密性に優れている
冬は暖かく、夏は暑いですが気密性が良いのでエアコンの効きがいい‼
1年通して室温が安定しているので、我が家は観葉植物がとにかく大きく育ちます。
輸入住宅は、北欧などの寒さでも、外の影響を受けないくらいの高気密・高断熱がうりですよね。
通気の工夫や湿気対策をしっかりすれば、断熱性がいいので暮らしやすいですよ。
設計段階で盛り込めば何でも対応出来る
輸入建材で足りないものがいくつかあるのですが、これは設計段階で盛り込めば大丈夫、割と柔軟に対応出来るんです。
例えば、キッチンなどの「勝手口」これは輸入住宅にはありませんが、国産の勝手口を付けて頂けたので便利に使っています。
他にも、リビングやトイレなどの「ガラス」が入ったドアがないのでが、これも日本製のものにして頂きました。
洗面所の手洗いも、流行りの「ボール型(洗面ボール)」にしてほしいとお願いしたら、それに合わせて排水パイプをつくってくれたりと、工夫しながら建てるのも楽しかったですよ。
輸入住宅こうしとけば良かったなと思うこと
メリットデメリットありますが、私は輸入住宅で良かったと思っています。
なので、これから輸入住宅を考える人の参考になるポイントをお知らせします。
クローゼットの湿気対策
クローゼットの内側(ウォークインクローゼット)には、トイレなどにある小さめの換気扇や除湿乾燥機を付けておく。
ウォークインクローゼットには、洋服だけでなく布団やバックなど色々入ると思います。
布団は湿気を含みやすいですし、皮製品もカビが生えやすいですよね、大切なものを収納する場所には除湿乾燥機を付けることをお勧めします!
玄関ドア・勝手口・リビングドアは日本製に変更
家の玄関ドア・勝手口・リビングドアは日本製がおすすめ。
玄関ドアは日本製と違い「木造」なので、重みで傾くというか、開け閉めするとこすれて開きずらくなります。
それに、悲しい事に日本製の玄関ドアとは雲泥の差があります。
木造なので汚れが付きやすいのも難点です、玄関だけはリフォームしたいです( ノД`)シクシク…
それに、15年前とは違うかもしれませんが、輸入住宅の玄関ドアには鍵が1つしかないので、せめて2つ付いているほうが安心ですよね‼
そこへいくと、日本製は金属(アルミ・スチール・ステンレス、断熱性のある材質)で出来ています、カードやスマホで開くドアもあるほど、セキュリティーもしっかりしています。
羨ましい~( ノД`)シクシク…
もう1つ、勝手口は必ずつけましょう。
もともと「キッチンには勝手口」の考えがないので、うっかりしていると、ないまま設計されてしまいます。
窓のない廊下などで、光を取り入れるための「ガラス入りの室内ドア」は日本製がおすすめです。
ただ、やはりサイズが違うので、横並びになるとドア枠のサイズが違うのが少し残念ですね。
なぜ私が輸入住宅に決めたのか?
それはズバリ「値段」「デザインの良さ」「超自由設計」これですね。
値段は高いのか?安いのか⁉
輸入住宅が割高とよく言われますが、私は安いと感じました。
インターネットなどを見ていると「輸入住宅は高い」と言われていますが、とても値段の幅が広いのも特徴。
実際、我が家は日本のハウスメーカーと同じくらいの金額で【5坪】は大きく出来ました。
私はコンパクトな家にしたかったのですが、夫がとにかく「40坪位ないと狭い‼」と言い張ったのも決めてでした。
輸入住宅もこだわりだせばとても高額になります。
瓦を地中海風のデザインにしたい
すべての窓に装飾を付けたい
室内のインテリアまで外国風にしたい
とか…。
高額になるところはこの「オプション」部分。
その辺を節約出来れば、家そのものは安めだと思いますよ。
デザインの良さとは⁉
先ほどもお話しましたが、とにかく素敵なデザインですね~。
外観はもちろん、室内もとても素敵です。
可愛い半円窓や窓枠、ウッドデッキなどとは相性抜群‼
他にも手作りのエクステリアとも相性が良くて、今流行のDIYにチャレンジ‼
ちょっぴり下手でも違和感がないのもうれしいです。
我が家はウッドデッキの庭にバーベキューコンロを作り、夏はバーベキューを楽しんでいます。
玄関前のアプローチにはシャラなどの樹木を沢山植えて「森の洋館」のような雰囲気がお気に入りです。
経年数(年数の経過)の味とは⁉
木造住宅の築30年になると「時代遅れ」「昔流行った建物だよね」となりがち。
ですが、輸入住宅は古さを感じないのもおすすめポイントです。
色も日本のハウスメーカーでは勧められない、比較的「濃い」「奇抜」な色でも素敵に仕上がります。
我が家も、もう15年経過していますが全然古びた感じはしていませんよ!
床も天然の無垢なのですが、年数とともに傷は付きますが、ワックスを塗っていくことで「ツヤ」「テリ」がとても味を出してきます。
日本のハウスメーカーでは、新築の時は最新の床材や壁紙を使っています。
物を落としても傷1つもつかない、一見羨ましいようですが、年数が経過するとデザインというか見た目が「一昔前の床」に見えるんですよね。
我が家のチワワの爪にも負けない、天然素材の安心な「無垢の床」がとても気にいっているんです。
我が家は輸入住宅!住んでる私がメリットデメリット全部教えます‼のまとめ
- 輸入住宅のデメリット【5つ】紹介します。
- 輸入住宅のメリット【5つ】紹介します。
- 輸入住宅こうしとけば良かったなと思うことを教えちゃいます。
- なぜ私が輸入住宅に決めたのかはデザインと価格などが決め手でした。
一生に一度の買い物、住宅選びに満足はありません。
ですが、誰でも選びに選んで建てているはずです。
それなら、少しくらいのデメリットには目をつむり、メリットに目を向けることが必要です。
輸入住宅もメリットデメリットはありますが、それは日本の住宅メーカーにもあることです。
住宅の雰囲気は、住人で変化します。
どんなに高額な家でもなんか寒々しい家や、ちょっと古い家でも暖かそうな空気が漂う家。
住人の住み方で雰囲気は変化します。
輸入住宅でも日本のハウスメーカーでも、住宅新築の時はぜひ悩みに悩んで建てましょう‼
そうすればきっと愛着のわく素敵な家が出来ますよ。
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