日本人の大人【10人に1人】(1~2割)は発達障害かもしれない。
そんな衝撃的な統計結果が出ています。
仕事やプライベートでお付き合いする中に
「何となく違う」と感じる人っていませんか?
その人って実は発達障害かも…?
上手く付き合うには本人に伝えた方がいいのかしら…。
でも相手は大人。
どうやって伝えたらいいのか分かりませんよね。
今回は「大人の発達障害は本人に伝えるべきか」
どうするのが良いのか調べてみました。
発達障害本人への伝え方大人の場合はどうする?
身近な人の中に「発達障害かもしれない」と感じる大人が居る場合、本人に伝えるべきか、伝えないべきか…。
悩みますよね。
発達障害でも周りに迷惑をかけない場合は伝えなくても良いです。
ですが、周りに迷惑や影響が出てしまう場合は伝える方が良いでしょう。
ではどう伝えるのか?
伝える場合「いつ」「誰が」「どう伝える」これが重要なのです。
発達障害の大人に伝えるタイミングは「いつ」?
大人に伝える時、出来るだけ「発達障害」という言葉を使わない方が良いですね。
伝えるタイミングとしては、本人から助けを求められた時がベストです。
本人が生きづらく困っていると相談をしてきた時
進学や就職などに迷っていてアドバイスを求めてきた時
など。
発達障害という言葉は使わず
「もしかして思っている事伝えるの苦手?」
「性格的にこういう仕事(学校)が向いてるんじゃない?」
「上手くいかない時はいつでも相談して」
など、あくまでもサポートしながら「得意な事」「苦手な事」を気付かせてあげる事が大切なんです。
実は、大人の発達障害は本人が気が付いていないケースがほとんどです。
そんな相手に「あなた発達障害なんじゃない?」
なんて伝えては絶対いけません。
発達障害の大人に伝えるには「誰が」適任?
発達障害の大人に伝えるのは、当然ですが「信頼関係」のある人がベストです。
大人の場合、いきなり病院へ連れて行かれ、先生から「発達障害ですね」なんて言われたらショックです。
嫌な気持ちになりますよね。
障害の度合にもよりますが「人の話を聞ける」態度がある時は、まずは周りの人から伝えてみましょう。
家族・友人・恋人
本人が自分の悩みや気持ちを打ち明けられる相手。
一緒に仕事をする職場の人なんかだと具体的なアドバイスがしやすいのでいいかもしれませんよ。
発達障害の大人に「何をどう伝える」?
発達障害の大人には、否定的な言葉を使わずアドバイスをするような会話で進める事が大切です。
本人が普段やってしまいがちな事を指摘。
その具体例を相手にきちんと伝えながら
「もしかしたら発達障害の可能性があるかもしれないね」
など。
はっきり伝えて良いケースもあれば、伝えない方が良いケースもありますが、相手の性格を考えながら言葉を選ぶと良いですね。
見極めがとても難しいのも大人の発達障害の特徴なので。
伝えるならば具体的はこんな感じにしたら良いですよ。
俺は物忘れやミスがひどいんだ、すぐ怒っちゃうし。
だからかな、周りの人とうまく話せないんだ。
何か頼まれても順番通りに出来ないし。
物忘れや順番に迷うならメモを取ってみたらどう?
うまく話せない相手には手紙なんかで文字にして伝えてみたら?
それでも上手くいかなかったら…。
もしかしたら発達障害の可能性もあるかもよ。
心配なら一度に病院にいってみない?
自分の得意な事は何?
それを仕事に活かしてみたらどう?
〇〇がとっても上手じゃない!
大人の発達障害を伝えるにはメリットを知る事も大事
大人の発達障害の場合、病院で診断を受ける事によってメリットもあるのです。
それを伝えてみる事も一つの方法なんですよ。
大人の発達障害は保険診療で治療が受けられる
大人でも子供でも発達障害と確定診断を受けたなら保険診療が受けられます。
他にも、自立支援医療制度も受けられます。
大人の発達障害は公的支援が受けられる
発達障害の確定診断を受けた人は「精神障害者保健福祉手帳」が交付されます。
交付を受けたからといって「職場」などに報告する義務はありません。
自分の意思で返納も出来るので安心です。
手帳を持つことでこんなメリットがあるのです。
- 税金…住民税や所得税などの控除
- 公共料金…上下水道の割引やNHK受信料の免除
- 就労…障害者雇用で就職が可能、障害者職場適応訓練の実施
- 民間サービス…電車やバスなどの運賃の割引、携帯電話の料金割引
- 手当支給…軽自動車税の免税、福祉手当、通所交通費の助成
- その他…公営住宅への優先入居
大人の発達障害のデメリットも知っておこう
発達障害の確定診断を受けた場合のデメリットも知っておきましょう。
精神障害者保健福祉手帳を持つことのデメリットにはこんな事があるのです。
- 生命保険の加入が難しくなることもある
- 住宅ローンを組むときの告知義務にひっかかる
- 「自分は障害者なんだ」と心理的に不安になる
引用:Wikipedia
発達障害のグレーゾーンって何!?
発達障害のグレーゾーンとは、発達障害の診断基準をいくつか満たしてはいるけれど、全て満たしてはいない「発達障害の傾向がある人」を指しています。
分かりやすく言うと、診断が明確になっていない状態の事。
発達障害の症状はあるんだけど、大人になるまで発達障害の確定診断を受けられず、きちんとした診断・治療を受けていないケースの事なのです。
発達障害の症状が軽い場合がグレーゾーンではありません。
症状はあるけれど、適切な診断・治療を受けていない人をグレーゾーンと呼ぶのです。
大人の場合、このグレーゾーンが多いのも特徴なんです。
グレーゾーン(発達障害)の特徴~大人の場合はここをチェック~
グレーゾーン(発達障害)の特徴。
子供と違い大人の場合は多動の症状は比較的少ないと言われています。
主な症状としてはこのような事があるようです。
- 失言が多い
- 相手の気持ちが理解出来ない
- 人の話が聞けない、人の話にかぶせて話してしまう
- 衝動買いが多い
- 仕事などでケアレスミスが多い
- 記憶力が悪い
- 忘れ物やなくし物が多い
- 時間管理が出来ない
- 仕事や作業の順番が分からない、苦手
- 整理整頓、片付けが出来ない
大人のグレーゾーンとは?診断が難しいケース!?
大人になって「グレーゾーン」と診断を受けた場合は、その後の対応を本人にゆだねている可能性も考えられます。
発達障害の症状はあるけれど、通常の生活が出来なくもない。
現在の環境が生きづらいと感じていて、治療や福祉の助けを求める事が必要かもしれない。
「あなたは確定診断を受けたいですか?」
「どちらにしますか?」
このように、お医者様からのメッセージのケースもあるようです。
グレーゾーン(発達障害)と診断を受けないために‼
大人になって「グレーゾーン」と診断を受けないよう、子供の時にきちんと診断を受ける事が有効です。
子供の場合、グレーゾーンと診断されても早いうちから療育やトレーニングを行えば改善します。
発達障害の確定診断を受けた場合でも、早いうちからの療育で健常と変わらない状態にまで回復する事もあるからです。
大人になって「グレーゾーン」と診断を受けた場合、治療(投薬)はほとんどありません。
何もしなくて良いという訳ではありませんが、治療を受けたり公的支援を受ける事は出来ないので、放置してしまうケースがとても多いのが現状なのです。
もしかして発達障害かも?本人への伝え方大人の場合はどうするべき!?のまとめ
大人の発達障害は、周囲に影響が出ている場合は本人に伝える事が必要です。
特に職場の場合、周囲の人が困っている事があるかもしれませんが、本人が困っているケースがとても多いからです。
「生きづらい」
そう感じている人が沢山いるのです。
発達障害は大きく分けて3つのタイプがあります。
注意欠陥多動障害(ADHD)
自閉症スペクトラム(ASD)
学習障害(LD)
それぞれ複数が重なるケースも多く複雑です。
その人その人で症状が違うので、私達では見極めはつきません。
対人関係が苦手で自分の事ばかり話してしまったり、相手の気持ちも考えず思ったことが言葉に出てしまう。
「私は素直だからなー。」
約束の時間にいつも間に合わなかったり、約束そのものを忘れてしまったり。
「私は忘れっぽいからなー。」
大人だとそれだけでは済まされないケースもありますよね。
医者や心理士は、その解消方法を一緒に考えてくれます。
発達障害かもしれないと悩み生きづらさを感じていたら、一人で悩まずに病院で診察を受けてみる事をおすすめします。
子供だけでなく大人の発達障害も、きちんと治療すれば改善していきますよ♪
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