無言館って何?どこにある⁉長野県上田市の戦没画学生慰霊美術館ですよ

旅行・観光

母に連れられて十代の頃に行った「無言館」。
印象は「冷たくて暗くて怖い、そして悲しい」だったかな~。

先日、24時間テレビのスペシャルドラマで「 IMPACTors影山拓也」さんが初出演で話題になりました。
ドラマを観て久しぶりにあの時の気持ちを思い出しました。

今回は、長野県上田市古安曽(こあそ)にある無言館をご紹介します。

無言館って何?怖い所!?

無言館は、第二次世界大戦で亡くなった画学生の作品が展示されている「戦没画学生慰霊美術館」です。

第二次世界大戦中、画家を目指す志半ばで戦場に散った、画学生たちが残した作品やイーゼルなどが展示されています。
無言館には、今でも全国から作品が寄贈され続けているのです。

画学生達が描いた作品、主に恋人や家族を描いたものが多かったですね。

作品以外にも、徴兵された画学生が戦地から家族に宛てた手紙や遺書、死亡通知書なども展示されています。

美術館としてはコンパクトな造り。
館内の造りもコンクリート打ちっぱなし、夏でもひんやり。

建物そのものが「十字架」になっていて、無言館は十代の私にはちょっと怖い所でした。

館主の窪島誠一郎さんも、著書の中で「美術館なのか戦没者の追悼施設」なのか?
明確にはしていません。
私は慰霊館(追悼施設)の方がピッタリくると感じています。

戦争を知らない私でも、当時の学生たちの切ない気持ちが伝わり、他の戦争資料館とは違った胸を打たれる美術館でした。

引用:Wikipedia

無言館第二展示館入り口は摩文仁の丘の石で出来ている!?

無言館から坂道を下ると「無言館第二展示館」があります。

展示館の前に敷き詰められた白い石。
これは沖縄の摩文仁の丘(まぶにのおか)ら取り寄せたものなのです。

摩文仁の丘は沖縄県糸満市にある隆起珊瑚礁(りゅうきさんごしょう)で出来た丘陵。
沖縄防衛の陸軍第三十二軍、最後の激戦地になった場所。

一番思い浮かべるのは「ひめゆりの塔」のひめゆりエリアですね。
所々に慰霊碑や慰霊塔が点在していて、現在は平和の広場になっている所です。

ここの白い石をどうしても使いたい‼
館主の窪島誠一郎さんが、並々ならぬ想いで造ったようです。

是非、無言館第二展示館にも足を運び、沖縄の死闘が繰り広げられた場所から遥々来たのね…
と想いを馳せてみませんか。

引用:摩文仁の丘

無言館には成人式もある⁉

無言館では美術館以外にも、季節によって様々なイベントが催されています。

今年の4月で「第20回」を数える「無言館成人式」も行われています。

他にも、8月15日には地元の短大「上田女子短期大学」の学生による「灯キャラバンプロジェクト」。
無言館に祈りを捧げる「キャンドル」が設置されます。

音楽イベントなども時折あるので、是非チェックしてみて下さいね。

無言館「成人式」

無言館の成人式は自薦他薦問わず、新成人なら誰でも応募が可能です。
毎年違うメインゲストを呼び、お祝いと食事会が開かれています。

2016年には女優の樹木希林さんから、一人一人に宛てられた直筆の手紙を頂いたようです。
今年は娘さんの内田也哉子さんがいらっしゃいましたよ。

無言館より お知らせはここ⇒

祈りを捧げる「灯キャラバンプロジェクト」

地元の短大、上田女子短期大学の学生が行う「灯キャラバンプロジェクト」。
無言館中庭で平和への祈り「キャンドル点灯」が行われます。

無言館へのアクセスは?

無言館へ登る入り口から、すでに雰囲気を感じさせる雑木林。
山王山公園内に無言館はあります。

お車でお越しの場合

上信越自動車道「上田菅平IC」から、車で30分前後で到着。

北陸新幹線を利用する場合

北陸新幹線「上田駅」⇒上田電鉄別所線「下本郷駅」⇒信州上田レイライン線シャトルバス「無言館」。

信州上田レイライン線時刻表はこちら⇒

〒386-1213
長野県上田市古安曽字山王山3462
TEL 0268-37-1650
FAX 0268-37-1651
開館時間 9時~17時
休館 火曜日
全館共通券 一般1,000円、高校生・大学生・障害者800円、小学生・中学生100円

\無言館近くは松茸の宝庫ですよ♡/

無言館って何?どこにある⁉長野県上田市の戦没画学生慰霊美術館ですのまとめ

無言館は怖さを感じる美術館でした。
今考えると霊現象などの怖さとは違う。
そう、戦争や人間の怖さみたいなものだったのでしょうね。

無言館に展示されている「家族へ宛てた手紙」や「遺書」。
10代の私にはとてもショッキングでした。

当時の自分の生活と比べ、恥ずかしく思えた記憶があります。

沢山の画学生達の絵やデッサン。
きっとあなたの心にも届くはず。
信州上田に来た際は、是非無言館へ足を運んで下さいね。


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