水虫には大きく分けて3タイプあります。
「角質増殖(かくしつぞうしょく)型」(カサカサ水虫)
「小水疱(しょうすいほう)型」(ポツポツ水虫)
「趾間(しかん)びらん型」(ジクジク水虫)
この中で、私たちの良く知っている水虫とはちょっと違うタイプの水虫「角質増殖型」
実は、見分けるのがとても難しい水虫なんです。
今回は角質増殖型水虫とその他の水虫の見分け方をご紹介します。
水虫の角質増殖型見分け方のポイントは「カサカサ」「カチコチ」
角質増殖型は足裏全体に出来るので、境目が無く見分けが難しい水虫です。
カサカサしていているだけであまり「かゆみ」はありません。
皮膚が硬くカチコチになる傾向があります。
私たちが想像する水虫は足の指の間がジクジクふやけたり土踏まずにポツポツ水疱が出来ますよね?
角質増殖型は皮膚がカサカサして硬くなり、粉をふいたように皮膚がポロポロ剥がれたり、カチコチな部分はひび割れを起こしたりするのです。
これ、皆さん経験ありませんか?
自分が水虫だと思わず過ごしている人が沢山いるのも特徴なんです‼
足裏全体の皮が徐々に厚くなって、かかと部分はひび割れます。
特に冬場に発症しやすいので、単に乾燥しているだけと思ってしまうケースが多いのも特徴。
別名「かくれ水虫」とも呼ばれています。
また、一番治りにくい水虫とも言われています。
角質増殖型水虫は乾燥肌と違ってクリームなどの保湿剤を塗れば塗るほど悪化してしいます。
注意しましょう。
水虫の角質増殖型ってこんな感じ!画像を見てみよう
こんな症状があったら角質増殖型水虫かも…⁉
- 足のかかとの角質が白く粉をふくようにカサカサしている
- 足裏の皮膚が硬くなりひび割れが出来ている
- 夏になってもカサカサが治らない、保湿しても変化が無く悪化する
引用:日本医科大学付属病院
水虫の角質増殖型は爪白癬(爪水虫)になりやすい
角質増殖型水虫は、爪白癬(爪水虫)を合併する事が多いのも特徴。
とても多い感染症で、カビの一種である白癬菌が足の皮膚から爪の中に侵入して発症します。
白癬菌が爪に侵入すると、爪の下の角質が厚くなり、爪が濁ったり変色していきます。
痛みが無いので放置してしまいがち。
爪がポロっとかけてしまったり剥がれてしまうまで気が付かない。
そんな人もいるくらいです。
症状が無いので「自分は角質増殖型の水虫」との自覚が薄いので、素足で歩きまわる事で他の人にうつしてしまっているケースも多いのだとか。
怪しいと感じたら、他人にうつす前に病院へ行った方が良さそうですね。
爪白癬(爪水虫)はこんな感じ!画像を見てみよう
こんな人は注意が必要かも…⁉
- 毎日同じ靴を履いている
- 通気性の悪い靴(革靴やパンプス)を履いている
- 銭湯やジムなど裸足で歩くことが多い
引用:日本医科大学付属病院
角質増殖型水虫は病院で治療がおすすめ
角質増殖型の水虫は判断が難しいのが特徴です。
皮膚の角層に感染した水虫は「抗真菌作用」を含む塗り薬で改善します。
ですが、角層がかなり厚くなっている角質増殖型や、白癬菌が爪や髪の毛にまで寄生してしまった場合は飲み薬を飲まないと治りません‼
他の皮膚病と見分けがつきにくい角質増殖型水虫。
「顕微鏡」で見てもらえば水虫なのか皮膚病なのかすぐに判断してもらえます。
自己判断せず病院で診察してもらうことをおすすめします。
水虫の治療法は塗り薬が一般的に思うかもしれませんが、硬くなった皮膚には塗り薬が届きません。
内服薬でないと効果がないのです。
内服薬と同時に、硬くなった皮膚を柔らかくする治療をすれば【3~6か月】ほどで治りますよ。
昔は
「水虫は治らない」
「水虫なんて清潔にしていれば大丈夫」
と言われていましたが、現在はきちんと病院で治療すれば完治する病気なんですよ!
角質増殖型の水虫は、症状が一番軽くても一番治りにくい水虫。
きちんと病院での治療をおすすめします。
水虫には種類がある⁉角質増殖型水虫の特徴と見分け方は?まとめ
- 水虫の角質増殖型見分け方のポイントは「カサカサ」「カチコチ」
- 水虫の角質増殖型は爪白癬(爪水虫)になりやすいですよ。
- 水虫の角質増殖型は病院で治療をおすすめします。
「これは水虫‼」と分かりやすい水虫は、自覚もあるし薬も手に入りやすいですよね。
軽度な場合は自分で直すことも可能です。
ですが、角質増殖型水虫は自分で判断が付きにくく、気が付いたら足裏全体に広がってしまった!
なんて事も‼
他にも、高齢になるほどかかりやすいので、皮膚の老化だと思い込む事も良くあるようです。
皮膚がカサカサゴワゴワ。
保湿剤を塗っても効果が無い。
そんな時は「角質増殖型水虫は」を疑いましょう。
家族や周りの人にうつしてしまうしまう前に、是非病院で検査をしてみてくださいね‼
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