哺乳類が産後に自分の胎盤を食べる行為です。
最近、外国のセレブ達がこぞって胎盤食をSNSで配信しています。
現在の日本ではほとんどない習慣。
「胎盤って食べていいの?」
「法律で禁止されてるんじゃない?」
胎盤を食べる行為は日本では禁止!?
実は、日本では胎盤を食べる行為自体は法律で禁止されている訳ではありません。
昭和46年に厚生労働省が各都道府県知事あてに出した
「無承認無許可医薬品の指導取締りについて 」を詳しく見てみると…。
めちゃめちゃ沢山書いてありますが、簡潔に言うと
人間の胎盤を原材料とした食品を流通させることを禁止する。
なんです。
自分で自分の胎盤を食べる行為自体は禁止ではないのです。
産後の胎盤を、他人が触ったり、ましてや口に入れたり等々…。
様々な感染リスクを考えて流通を禁止しているのです。
胎盤食のメリットデメリット
胎盤を食べるメリットとデメリットを調べてみました。
胎盤を食べるメリット
胎盤を食べるメリットはほとんどありません。
今現在、食べる事によるメリット「科学的根拠」が全く証明されていません。
草食動物が産後自分の胎盤を食べる事はあります。
それは出産直後の血液や胎盤の臭いを天敵に悟られないように始末しているのです。
産後の体力回復や栄養補給の可能性もゼロとは言いませんが、医学的に全く証明されていないのが現状なのです。
昔の人は産後うつに効くとか産後の痛みを和らげるなんて言ったりしたわね。
他にも美肌になるとか母乳の出が良くなるとか…。
でも、科学的根拠は全く無く信頼性のある情報ではないのよ。
胎盤を食べるデメリット
胎盤を食べる事はデメリットだらけなのです。
産後の体力回復や栄養補給も期待出来ないばかりか、薬として乾燥胎盤入りのカプセルを服用していたお母さんの母乳から「 B群溶血性連鎖球菌(GBS)」が検出された事も過去にはあるのです。
お母さんだけでなく赤ちゃんに再感染してしまったら大変な事になるんです‼
B群溶結性連鎖球菌は女性にある特定の細菌なの。
ほとんどは出生時に感染するのよね。
健康な大人の女性にはほとんど問題の無い菌だけど、新生児にはとても危険な細菌。
症状は「発熱」「哺乳困難」「目を覚まさずぐったりしている」「呼吸困難」などがあるので注意してね。
胎盤の仕組みと役目とは?
胎盤は赤ちゃんへ栄養と酸素を送っています。
赤ちゃんから戻る二酸化炭素や老廃物、細菌やウイルスの回収もしています。
更に、お母さんの体内に蓄積されている有害物質が赤ちゃんにいかないようにブロックもしてくれているのです。
そう考えるとそのまま食べる事は当然おすすめ出来ませんよね‼
「加熱して生じゃなきゃいい?」
「薬みたいに乾燥させて粉にしたらどう?」
これもダメ。
乾燥させたり熱処理しても様々な「感染リスク」があるのです。
胎盤の成分を使った薬があるのも事実。
それは胎盤そのものではなく抽出した「成分」を薬として使っているだけなんですよ。
引用:塩野義製薬
胎盤とはどんなもの?
胎盤とは人間も含めた大半の哺乳類が持つ「器官(部品)」
母体と赤ちゃんを結ぶ連絡器官です。
人間の場合、母親と60種類以上のメッセージ(連絡)物質のやり取りをしています‼
栄養を送る以外にも重要な役目を果たしているのです。
引用:Wikipedia
胎盤とはどんなもの?
子宮の上部に付いてる、赤ちゃんに必要な栄養と酸素の供給する器官。
同時に、赤ちゃんの育っていない臓器の役割も果たしています。
他にも不要になった老廃物と二酸化炭素の回収。
妊娠ホルモンの分泌や羊水を作る役割もしています。
胎盤の完成時期はいつ頃?
母親と「栄養」「老廃物」を交換しながら赤ちゃんと一緒に育ち妊娠中期【16週】には完成します。
赤ちゃんと同じ受精卵から出来ていて赤ちゃんと一緒に成長していきます。
受精卵の絨毛膜と子宮内膜の脱落膜が合体して胎盤のもとが出来ます。
その胎盤のもとになる部分から少しづつ羊水が出てきます。
役割が終わる臨月近くから老化が始まり石灰化が進みます。
最後は動脈硬化(血管の中を血液が流れにくくなる)のような状態になり役割を終えるのです。
引用: Wikipedia
胎盤の重さは?
胎盤の重さは【500~600g】
大きさは直径【20~30㎝】が標準です。
身近な食べものに例えると、鶏モモ肉1枚が250~270gなので、鶏モモ肉2枚分位。
500mlのペットボトル1本分が500g強なので、ペットボトル1本分位ですね!
胎盤の画像
見たくない方はスルーして下さいね。
出産経験もあるので言えますが、意外と大きくて柔らかかった覚えがありますよ。
引用:Wikipedia
【徹底検証】胎盤を食べるは日本でありなし!?胎盤を食べる理由とは?
SNSなどに影響されて食べてみる人。
宗教的な何かを信じて食べる人。
食べることで細菌に感染したりするリスクを負ってまで食べるのはおすすめしませんね。
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