桜の季節になりました🌸
脱コロナ‼
の影響かあちこちの桜名所でお花見が開催されています。
ここで疑問?
桜の木の下って雑草生えてなくない?
花見客が踏み固めてる!?
学校の校庭なんかにも桜の木沢山あったけど、やっぱり土がむき出しになっていたかも…。
今回は桜の木の下に雑草が生えるのか生えないのか調べてみました。
桜の木の下は雑草が生えないって本当!?
桜の木の下、というよりは周辺に雑草が生えにくいのは本当です。
理由は主に2つあるのです。
桜の葉に含まれる有毒成分「クマリン」
1つ目の理由は「クマリン」と呼ばれる芳香成分の一種。
主に葉の部分に含まれている成分が原因です。
葉に降った雨水をつたい地面に落ちたクマリンが、桜の木周辺の地面に浸透。
その成分が雑草などの植物育成を阻止しているのです。
このクマリン、特に双子葉植物の成長を阻害する成分だと言われています。
雑草などの植物が生えないので、周辺の養分も独り占めしている訳です。
そんなちゃっかり屋さんが「桜の木」なのですね。
引用:Wikipedia
桜の木の下は日照不足
2つ目の理由は、当然ながら「日照不足」
それと「水分不足」が原因です。
桜は大きく成長する樹木。
花が終わると同時に葉が密生して茂るので、地面は常に日照不足。
おまけに桜の根は表層近くに広がる傾向があるので、地表の水分・養分を奪ってしまいます。
日照不足と水分養分不足。
その為、雑草が生えにくくなっているのですね。
桜の成分クマリンは人間に害がある!?
桜の有毒成分クマリンは人間には害はありません。
クマリンは芳香成分の一種。
私たちが「桜」だと感じるあの香り、あの香りこそがクマリンなのです。
クマリンを含むのは「葉」の部分。
ですが、桜の葉は本来無臭なのです。
食用に塩漬けする事であの独特な香りが出るのです。
クマリンも大量に摂取すると肝機能を弱める働きがあるので、食品衛生法で食品添加物としては使えないとされています。
ですが、桜の季節に数枚食べる位は全然問題ないのです。
クマリンを含む食べ物はこんなにもあるのよ。
- 明日葉(アシタバ)
- パセリ
- 人参
- シナモン
- ハッサク、グレープフルーツ、みかん、ゆずなどの皮
- 桃
- いちご
- さくらんぼ
- 緑茶
- ペパーミント
- はちみつ
クマリンのメリットとは⁉
何だかクマリンが悪者っぽくなっていますが💦
実は、クマリンには良い効果もあるのです。
クマリンはファイトケミカルの1種、ポリフェノールに分類される香り成分。
香りの原料として使われているだけでなく、抗血栓薬などの医薬品にも使われているのです。
ファイトケミカル最大の特徴は抗酸化作用(老化を抑えて遅らせる作用)。
老化を進める活性酸素を除去してくれるんです‼
ファイトケミカルとは植物に含まれる化学成分の事。
植物にとって有害(有害物質や紫外線、昆虫など)なものから、身を守るために作りだされる「色素」「香り」「辛味」「粘り」など成分のことを指します。
香りの強い野菜や果物、植物に含まれていて、主に皮や種などに多く含まれています。
クマリンメリット「抗菌作用」
香り成分の共通点「抗菌作用」に優れています。
体内に侵入するウイルスを攻撃したり、増殖を防ぐ効果があるのです。
クマリンメリット「血液サラサラ効果」
血液をサラサラにする効果(抗血栓薬)があります。
心臓病や脳梗塞などの病気に効果あり。
他にも、女性には嬉しい代謝アップやむくみ解消にも効果があります。
クマリンメリット「脳機能の改善」
脳機能の改善「記憶力・集中力」に効果があります。
アルツハイマー予防・治療にも効果があると言われています。
クマリンメリット「更年期や不妊症の改善」
女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンと似た効果があります。
女性によくある「ホルモンバランスの乱れ」で起こる諸症状を緩和。
不妊治療やバストアップなどにも効果あり‼
更には更年期障害の改善などにも効果が期待出来るのです。
桜の木の下には雑草が生えないって本当?理由はクマリンって毒!?のまとめ
桜の木の下には雑草が生えずらいのは確かでした。
ですが、全然生えない訳でもありません。
生えずらい原因にはクマリンと呼ばれる成分が関係してることも分かりました。
他にも、ごく当たり前の「日当たり」「養分不足」も原因でした。
そのクマリン。
過剰に摂取するとあまりよろしくありませんが、適量ならば体に良い効果もありそうです。
日本人はそれを知っているのでしょう。
「季節」の食べ物として上手に取り入れていますね。
桜餅の「葉」は、香りだけでなく抗菌作用と乾燥を防ぐために添えられていたのです。
是非今年は雑草の生えていない桜の木の下で
クマリンの香りを楽しみながら
美味しい桜餅を食べてみませんか。
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