ブラックバスのアルビノ、皆さん見た事ありますか?
我が家の男子達はバス釣り大好きですが、バス釣り仲間も含め未だかつてお目にかかった事がありません。
そんな「激レア」なアルビノバス、どんな魚なのか調べてみました。
ブラックバスにアルビノっているの⁉
ブラックバスのアルビノは存在しているようですね‼
まずは、実際釣りあげた人がいるので見てみましょう。
超激レア‼️
ブラックバスの色彩変異個体。
同日、同場所の通常個体と比べると。。#プラチナバス #アルビノバス #ブラックバス #アルビノ #突然変異 pic.twitter.com/gmLBk3QgAv— HYPER HUNTER (@Hyper_Hunter_) December 26, 2019
引用:Wikipedia
ブラックバスのアルビノはとても珍しく激レアなんです‼
ブラックバスのアルビノは非常に珍しく、十数年バス釣りをしている人でさえ、釣った事が無い激レアな魚なんです。
ニジマスなど、飼育されている魚のアルビノは発生しても育ちやすいので、私たちも目にすることがあるのですが、野生のブラックバスは「釣ったことがある」という声もSNSなどで目にしますが、実際に見た事がある人はわずかなのではないでしょうか。
なぜブラックバスのアルビノは希少なのか?それには理由があるのです。
野生のブラックバスのアルビノは成魚になれない
アルビノバスも、一定の割合で生まれているのかも知れませんが、生存競争の激しい自然界では目立ってしまう為、まっ先に捕食対象となり成魚になる前に死んでしまうか、共食いで食べられてしまう事がほとんど、成魚になるまで育つのはかなり難しい「外敵に見つかりやすく短命」なのです。
ブラックバスは雑魚、何でも口に入るものは食べてしまいます。
しかも視覚が弱いと言われていて、自分の仲間なのか他の魚なのか区別がついていないようです。
なので、動くものなら何でも食べる、自分の子供であろうと仲間だろうと、稚魚の段階で共食いしている可能性が大いにあるのです。
その証拠にバス釣りのルアーに「バスカラー」が存在するくらいなのですよ。
ブラックバスのアルビノは視覚が弱い
ブラックバスだけに限らず、アルビノは生まれつきメラニンという色素をもっていないので、視覚などに障害を伴っていることが多いのです。
魚の「視界」がどれほど生きていくために必要かはわかりませんが、もともとブラックバスは視覚が弱く、更にアルビノであったならほとんど見えていないのかもしれません。
紫外線にも非常に弱く、水面などではほとんど見えていない状態なので、ルアーに食いつくのもとても珍しい現象なのかもしれませんね。
ブラックバスのアルビノには白色と金色がいる⁉
ブラックバスのアルビノには、大きく分けて2種類「白いバス」と「金のバス」がいるようです。
色を作り出すメラミン色素を作るための物質である「チロシナーゼ」という酵素の有無で色に違いが出来ます。
アルビノ(白子症)とは、動物学において体の色を生成する「メラニンの生合成に関わる遺伝情報」に異常があり、先天性にメラニンが欠乏する遺伝子の疾患がある個体の事を言います。
色素が無い状態の事を言い、先天性白皮症・先天性色素欠乏症・白化現象と呼ばれていて、多くのアルビノは白やクリーム系などの薄い色をしていることと、目の毛細血管が透けて赤く見えているのが特徴です。
引用:Wikipedia
ブラックバスのアルビノ白いバスはTー(ティーマイナス)
ブラックバスの色が白くて透き通ているのが「Tー(ティーマイナス)」、チシロナーゼネガティブ(Tisylonase Negative)と言います。
メラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを全く持たずに生まれてきた個体で、体の大半は白く部分的にクリアー(透けている状態)になっています。
あ、ちょい前にアルビノのバス釣りましたー
地味だけど、ヒレが透明。
そして、目が白い!!!!水中の写真は別の日に撮ったやーつ#アルビノ pic.twitter.com/LJOmj80FRU
— おさむ (@osaamuuuvvv) September 12, 2021
ブラックバスのアルビノは金色ならT+(ティープラス)
ブラックバスの色が金色に輝いていたら「T+(ティープラス)」チシロナーゼポジティブ(Tisylonase Positive)と言います。
メラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを若干持って生まれてくる個体で、体が黄色で部分的にクリアー(透けている状態)になっています。
引用:Wikipedia
ブラックバスが白くてもアルビノとは限らない「白変種」かも⁉
白いブラックバスがいたとしても、そのすべてがアルビノとは限りません。
体の色が白い動物には「白変種」の可能性もあるからです。
アルビノ…遺伝子の異常によりメラニンを作れず白い
白変種は、ホッキョクグマやホワイトタイガー、身近な所では白鳥のように、体の色を白くする遺伝情報を持っているため、次第に色素が減少して「白く」なるのです。
見分け方としては、アルビノはメラニンが作れず瞳孔の色素形成欠如、色素が無くて赤く見えます。
白変種はメラニン色素の能力が正常なので瞳孔は黒い色をしていて、鼻の周りなども黒いのが特徴です。
白変種は、生息環境の中で白変種同士の集団を作り、その遺伝子を受け継ぎながら増えたものだとされています。
それを考えると、可能性は限りなく低いですが、ブラックバスにも白変種が存在しているのかもしれないのです。
ブラックバスのアルビノを釣っても持ち帰ったり飼うことは犯罪です
ブラックバスのアルビノを釣ったとしても、生きているまま「移動」させてはいけません。
生きているまま自宅に持ち帰り、「飼う」事もいけません。
どんなに珍しく、激レアのアルビノバスでも、やはり「外来生物法 」に基づき、「飼育」「運搬」「売買」「放流」などが厳しく規制されているのです。
引用:環境省
ブラックバスの飼育禁止
ブラックバスは許可なく飼育することは出来ません。
保管(一時的でも)はもちろん、持ったまま道路に出る事も許されません。
釣った池や湖にリリース(都道府県によって違いがあります)するか、その場で殺処分するしかないのです。
飼育禁止罰則
- 1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金になってしまいます。
- 販売目的の場合は3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金になってしまいます。
- 法人の場合は5千万以下(販売目的あ9の罰金もしくは1億円以下(ペット飼育目的)の罰金になってしまいます。
ちなみに、食べるために締めて(殺して)持ち帰りすることは、禁止されていませんよ。
※都道府県ごとのリリース条例、詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
ブラックバスの移動禁止
ブラックバスを生きたまま移動させることは出来ません。
持ち帰る意思がなくても、生きた個体を持って移動、道路に出ることは許されません。
釣ったブラックバスを見せようと、湖や池の周辺を持ったまま歩くことは可能です、あくまでも「道路に出てはいけない」これは覚えておきましょう。
移動禁止罰則
- 1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金になってしまいます。
- 販売目的の場合は3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金になってしまいます。
ブラックバスの譲渡販売禁止
ブラックバスを生きたまま人にあげるのも、もらうのも禁止なのです。
もちろん、販売だけでなく購入も出来ません。
但し、駆除目的で買い取ってくれる(自治体に許可をもらっている)「買取業者」に買い取ってもらうことは大丈夫です。
譲渡販売禁止罰則
- 1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金になってしまいます。
- 販売目的の場合は3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金になってしまいます。
- 法人の場合、1億円以下の罰金になってしまいます。
ブラックバスの放流禁止
ブラックバスを放流するのは、もっとも罪が重いのです。
特定外来生物は、たとえば他の池に放流して定着してしまった場合、「人間の生命・身体、農林水産業、生態系」に大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。
場合によっては取り返しのつかないような事態を引き起こすこともあるので、とても重い罰則が課せられてしまうので注意が必要です。
放流禁止罰則
- 3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金になってしまいます。
- 法人の場合、1億円以下の罰金になってしまいます。
ブラックバスのアルビノって知ってる⁉一度は釣りたい激レアバス‼のまとめ
- ブラックバスにもアルビノは存在します。
- ブラックバスのアルビノはとても珍しく激レアなんです。
- ブラックバスのアルビノには白色と金色がいます。
- ブラックバスが白くてもアルビノとは限らない「白変種」かもしれません。
- ブラックバスのアルビノを釣っても持ち帰ったり飼うことは犯罪です。
ブラックバスのアルビノはとても希少な魚でした。
ですが、外来生物法により駆除の対象なので、釣りあげても持ち帰って飼ったりすることは出来ないので、ちょっぴり残念な気がします。
大きくなるのが難しいアルビノなら、なおさら成魚として釣れたなら、本当にレアな事なんですが…。
でも、生態系への影響を考えると、やはり駆除もしくはリリースが良いのかもしれません。
是非「アルビノバス」を釣ったなら、写真に残しその場でそっとリリースしてあげて下さいね。
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